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冬越しの赤キャベツの芯が結球を始めた。
左の大きいやつだけで、しかも結球部分は赤ん坊の握りこぶし程度。
それでも硬くしまっている。
ところどころ食害されているけれど、大きくやられないのは、しょっちゅうスズメがやって来て取ってくれるからだろう。
葉っぱの裏を見たら、何かの卵が規則正しく数十個ほど産み付けられていた。
部分的にちぎり取って、アイスクリームのカップに入れておいたら、徐々に黒くなっていき、気づいたら全数が孵って小さな尺取り虫だらけになっていた。
調べたら、ヤガ科のキンウワバ類で、イラクサギンウワバかタマナギンウワバ。
赤キャベツの葉を入れてやる。
柔らかい部分を入れてやらなかったからか、皆が取り付いて勢い込んで食べるふうではない。
それでも筋を残した透かし葉になった部分もあり、抹茶のような緑の糞が底一面に敷き詰められた。
あまり大きくなったようには感じなかったけれど、先ほど見たら姿がない。
脱出したはずはないけれど、葉っぱの裏にでも共食いして勝ち残ったツワモノでもいないか調べたが1匹もいない感じ。
ほぼ密閉容器だから、死んだにしても残骸はありそうなものだけれど、開けて確認するのもためらわれる。