マンモグラフィー検査に連れていって欲しいと身内に頼まれていて、先日その約束を果たした。
ある年齢以上の女性に格安で一斉検診を市が行うという企画。
シコリがあるとか、周りを見ると気になるということではなく、どこかでポスターを見たのか知人に教えてもらったのか、自分で申し込んだのだという。
親戚血筋に乳癌になった者はいない。
独身のままずっと一人暮らしをしてきて、自分の身だけを心配したらよい身分。
耳が片方ほとんど聞こえなくなっていて、医師には手術を勧められたのに、面倒だからと受けないでしまったような性格。
それなのに、なぜなんだろうと、なんだか不思議だけれど、今回のことは良いことではあるので二つ返事をした。
難病指定の潰瘍性大腸炎の持病もある。
自己保身力などという言葉があるかどうか知らないけれど、そんな言葉が浮かんだ。
市役所の駐車場には骨密度測定車と子宮がん検診車も停まっていた。
骨密度測定は骨粗鬆症予防ということか。
こちらはなぜ申し込まなかったのかは聞かなかった。
子宮はすでに切除したのではなかったか、そのようなことを聞いている。
彼女が住んでいる施設のベランダのエアコン室外機にスズメバチの巣が作られていた。
蜂の気配がないので落としてみたら、500円玉ほどのハニカムがあり、卵と幼虫が干からびていた。
真下に蜂の死骸があったのは、女王蜂がここまで作り、卵も生んで子育てを始めたのに、エアコン室外機の熱風にやられたのだと思われる。
運不運はどこでどう転ぶか分からない。