検索してみると、登山用語で『岩肌一面に張った薄氷』と一番にでてくる。
一見したところ綺麗ではあっても、身の危険を感じさせ緊張を強いる現象。
そこを登るというような無謀な経験はないけれど、見たことはある。
テレビ映像を観ただけなのに自分が実際に見たようにすり替わっているような気もするし、雪国で生まれ育ったから春先の寒い日の山遊びで見たような気もする。
それはそうと、この花はベルグラという。
ノボタン(野牡丹)のベルグラと名付けられた種類ということのようだ。
葉っぱも見た目に馴染みがなく、花も特別に感動するほどでもないような感じ。
無条件に美しいモノは美しい。
でも、見馴れないと美しさを感じないモノがある。
ちょっとクセがあるけれど、馴染みになってよくよく見れば綺麗なんだね、というテの美形。
岩肌一面に張った薄氷のように、美しさの感動と緊張を強いる姿かたちだろうか。
生協で苗を買ったらしいけれど、命名に微妙なズレを感じる雰囲気。