汽水域で採れた青海苔をいただいた。
海で採れる海苔とは種類が違い、粉物にふりかけるナンチャッテ青海苔とも違う、本物の青海苔。
冷たい河に、自ら入って採って吊るし干しの途中で何度もシグった手作り逸品なのです。
送ってくれた九州の友人を通じて『しぐる』という表現を知った。
『時雨る』しか広辞苑にはでてないので、方言か古語の変化系だと思われる。
彼も今年初めて聞いた言葉なのだそうで、1~2時間ごとに干した青海苔をほぐし広げるというようなことらしいけれど、しかとは分からない。
ひろげる→しろげる→しげる→しぐる・・・そんな変化が狭い範囲の短期間で個人的になされた可能性もある。
それはそれとして、添付してくれたメッセージの食べ方でいただくと、香りがほんのりとよくて、口の中に爽やかな甘さが続くのです。
飲み込むのが惜しいのに、がっついて食べたくなる。
醤油は近ごろ流行りのこのタイプが掛けすぎしくじりがなくてベスト。
上手くできた手作りを分け与える喜びを感じつつ、食べすぎで太ってしまうのを避けるための放出という含みもあるのではないかと、変な勘ぐりをしてしまうほど美味しい。
『しぐる』という作業はしずくを取るという含みがあるのかと思われます。ネット検索すると古語辞典で『時雨れる』と出ました。方言・漁師用語かもしれませんが、言当ててる感があります。漁村で代々受継がれた言い回しなのでしょうね!
食し方も一般的ではなく、漁師めしなのでしょう。この食べ方を知ってしまうと海苔の佃煮は食わなくてもいいかなと思ってしまいます。
親はなくとも 江戸紫
ナガルコット
>しずくを取るという含みがあるのかと
吊るした青海苔を、乾いていく途中の生乾き状態でほぐし広げると、風通し良くなるので細部まで乾く時間が一定になり旨味が増すのではないだろうかと勝手に思っています。
>漁師めしなのでしょう
採れた河の縁で、そこの河風を利用して乾かすからこその美味しさですね!?
醤油を掛けないで、そのままつまんで食べるのがこれまた最高👍です。
ウチの田舎では、もう直ぐ山の斜面に『うるい』という山菜ができますが、出回ることはありません。
地元の人だけが食べられる時季限定地域限定レア物です。保存食にできないのが残念。
保存食としては、ゼンマイが有名ですけどね・・などと対抗意識ではないのですが・・。
ふふっ。
でも、江戸紫はアサクサノリの佃煮?!
そんなことはどうでもいいんですよね。
直感的にふふっとくれば・・・
なくとも→泣くとも・・なのかも・・ふっ。
あおさについて
『あおさ』は、ヒトエグサのことを方言で表した言葉で、一般には『あおさ』または『あおさのり』と呼び、北鹿児島地方では『おさ』とか『銀あお』、南鹿児島地方では『このい』、沖縄県で『アーサー』と呼んでいるらしいです。
ここだけの話。秘密よ!
「夜明けのコーヒー」じゃなく「アーサの汁」を
作って一緒に市川のアパートメントで食べましたyo~。
青のりはアオサではないんですよ。
これは、しっかりと主張しないといけないのだそうで・・。
だって、海で採れるノリじゃないから・・。
>「アーサの汁」
アーサを朝に・・ですか!?
原日本風でふさわしいです!!