アブラナ科のそれぞれの菜っ葉類の薹(立ち)菜を毎日十分に採った後も、どんどん脇芽が伸びて菜の花が咲いている。
脇芽だって、つぼみ菜として摘んでは茹でておひたしにする。
そうして、鍋の湯にはいつだってモンシロチョウの幼虫が何匹か浮いてくる。
振り洗いなんぞしても、青虫はしぶとくへばりついていて、保護色なので見逃してしまうというわけ。
わがニホンミツバチも他の花蜂も虻も蝿も菜の花にやってくるなかで、アシナガバチは花より下の方で葉っぱを丹念になぞる飛び方。
青虫を見つけたら噛み砕き肉団子にして持ち去るのは、巣の中で子育ての始まった証拠。
アシナガバチの女王蜂は冬越し後に巣作りをして産卵し、孵化後には子育てをして、その子が蛹化して羽化して、子らが働き蜂となってくれるまでは一匹でこなすという。
今の時季に見られるアシナガバチは、たぶん孤軍奮闘中の女王蜂のはずで、大事な益虫であるからして、こちらも心穏やかに見守る。
アシナガバチは巣の近くで攻撃的な行動をやらない限り刺すことはなくて、子どもの頃にはその通りのことをして人生初の経験をした。
子ども時代の一時期はアシナガバチの巣を見つけると釣りに行く予定をたてたもので、なにしろ蜂の子は釣り餌として最高だった。
青虫を探すアシナガバチの姿はよく見るのだが、見つけて肉団子調理中の姿を実際に観るのは初めてかも知れない。
集中しての仕事中は周りが目に入らないのか、なにしろ一心不乱といった様子。
持ち去るまで観察するという根気は私にはなくて、たまたま見つけて、近づいて撮って、その場を後にした。
ちなみに、この画像は一昨々日のもの。
わが目の敵のスズメバチ(雀蜂)の仲間もアシナガバチと同様の生態であり、こちらにはあまり頑張って欲しくない。
銀座でクーラーのオーバーホールのアルバイトで、
7upを出されたオーナーの娘の彼女が読んでいた本がその本でした。
西洋のミツバチは「家畜」で、日本ミツバチは「野性児」だそうで、人間には慣れないと。
家畜と違うんだ、ジャパニーズ。
野性児は・違うぞ・家畜じゃないぞ・うちんーんちゅも。
昨日は6日間疎開させていたニホンミツバチ1群を引き取ってきてアパート式飼育箱に入れました。
思惑通りに今日一日でアパートに慣れたようです。
本日先程暗くなってから、別の1群をまた疎開先に持っていきました。
6日後にまた、持ち帰ります。
思い通りにいっているあいだは家畜です。
突然、逃去したりする場合もあるので、気配りがかかせません。
手のかかる厄介ものです。