伊能忠敬先生出生地を後にして、九十九里浜に連れて行ってもらった。
護岸からの砂浜は固く締まっていて、車の轍がうっすらとしかなかったからスタックなどしない浜。
長い弧状の砂浜でも、場所場所の海底形状により津波は大きな違いがあるそうだ。
友人の奥さんがそのように教えてくれて、東金市の友人宅あたりは津波の来る心配はないのだという。
海岸から5.6km海抜6m余りの彼らの家は、東日本大震災でも被害は免れた。
もっとも、震災直後に購入して移り住んだのだが、そのようなことも知り尽くした上でうまく手に入れたということのようだ。
能登半島にバスも走れる砂浜という観光名所があるけれど、歩きにくくない砂浜というのは本当に面白い。
房総半島方面の浜では雨が降っているに違いないという感じの雲が下がっていて、それも面白い。
海の駅に行き、大きな水槽の鰯の群泳を観た。
鰯の油を絞る道具などを観て、鰯は干鰯(ほしか)という農業用肥料だったという説明などを読んだ。
一旦帰り、鰯を食べたいという要望を受け入れてもらって、次は寿司屋(小料理屋)に連れて行ってもらってご馳走になった。
鰯の造り、鰯の寿司、鰯の天ぷらはどれも絶品で、くどさを感じる間もなく完食してしまった。
ついつい手が先に出てしまい、いつも『あ、そうそう、撮らなくちゃ』と思う始末でどれも中途半端な画像になった。
友人の奥さんの運転が上手いので、安心して我らは日本酒2合徳利2本も空けてしまったのだった。
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