『老人力』
何年か前、赤瀬川原平さんのこの本がベストセラーになって、「老人力」はその年の流行語にもなりました。加齢による能力(例えば記憶力、判断力、体力、視力など)の衰えを赤瀬川さんはポジティブにそしてユーモラスにとらえてこう表現したのでした。その後同様の言葉、例えば母親力、父親力、教師力などが使われるようになりましたね。他にも地域力、掃除力、などなど ○○力という言葉は本のタイトルにも頻出するようになりました。
さて、私のお気に入りのブログでも、「老人力」がついてきたな!と思わせるような投稿を目にしました。人生80年 まだ、「老人力」と表現するのはいくらなんでも失礼なので、同義ですがここでは「中年力」としておきましょう。
○さんは顆粒状の感冒薬をフロストシュガーと間違えてヨーグルトにかけてしまったとか・・・
○さんは駐車券をしまい忘れて焦って探したものの見つからず、自宅に戻ってから出てきたとか・・・
○さんは東京の地下鉄で既に改札を出た後にキップが無い!って焦ったとか・・・
皆さん、中年力が順調についてきていますね! おめでとうございます。
私も仲間入り。先日始業時間よりかなり早めに出社して、所員の通用口のドアを開けようと、暗証番号を押すものの、開かない!
二回、三回と繰り返しても開かない! 誰かに電話して訊こうかとも思いましたが、ようやく五回目で開きました。暗証番号を忘れてしまったのです。バンザイ!
これから寒くなってきます。市内で飲んで事務所に戻ってきて、中に入れなかったらあぶない、と思ってケータイに暗証番号を登録しました。われながら、グッドアイディア! でも登録してあることを忘れるかもしれません。
工事現場に出かけるときヘルメットを忘れてはいけないと思って、メモ用紙に「ヘルメット」と大きく書いて鞄の上に置いておいて、そのメモをもったまま車に乗り込んでしまったり・・・
中年力自慢なら、負けませ~ん。