透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ミースをガウディで覆う

2007-02-13 | A あれこれ

 そろそろB(本)モードへ移行しようと思うのですが、今夜もA(建築)モードです。

以前「せんだいメディアテーク」について、ミースの均質で幾何学的な箱の建築をガウディの有機的な形態の建築が貫いている、と書きました。そう、チューブと呼ばれている鋼管トラス柱をサグラダ・ファミリアの塔に見立ててのことでした。 ミースにガウディが突き刺さっているというわけです。

「せんだい」は伊東豊雄さんの設計ですが、仮に黒川紀章さんの設計だとしたら、黒川さんはきっと機械の時代と生命の時代の「共生」と説明したでしょう。

さて、その黒川さんが設計した「国立新美術館」、この建築もミースとガウディの関係で説明することが出来そうです。そう、ミースをガウディで覆った建築だと。 ミースの四角い箱(キューブ)をガウディの「カサ・ミラ」で覆っているっ! と私は気がついたのです。

カサ・ミラはサグラダ・ファミリアほど知られてはいないかもしれませんね。↓を見て下さい。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cc/Casa_Mil%C3%A0.JPG


● パンフレットに載っているプラン(1階と2階)

このプランをとくとご覧あれ。四角い展示スペース、即ちミースな空間を、フラクタルな曲面だと黒川さんが説明したガラスのカサ・ミラが覆っていますよね!