■ 今回はデザインの約束事、ルールについて。
2種類の卓上カレンダー、デザインが違いますね。最も異なるのは日曜始まりと月曜始まりという点。これは困ります。
昨年のことでした、電話でスケジュールの調整を相手としていました。そのとき私が見ていたのは、偶々月曜始まりのカレンダーでした。しかしそのことに気がつかず、右から2番目だから「金曜日」だと思いました。そう、曜日は位置によって判断しますよね。打ち合わせの約束をしてから、カレンダーのレイアウトに気がついて再び電話をしてトラブルを回避しました。
カレンダーは日曜を左端、土曜日をいちばん右端にレイアウトする、ということをルールとして統一すべきだと思います。週末の土日を右側にレイアウトしたいという気持ちが理解できないわけではありません。その方が仕事のリズムと合っているかもしれません。少なくともどちらかに統一すべきでしょう。
それから、どちらも数字が小さくて読みにくいですね。カレンダーは数字が読みやすいことがデザインの基本的な条件だと思うのですが、小さい数字が意外に多いですね。手前に写っているカレンダーは2月ということが瞬間的には分からないですよね。「2」が隠し絵のように扱われています。これはNG!
デザイナーはカレンダーの「視認性が高いこと」という基本的な条件を無視しているとしか思えません。基本的な条件を犠牲にしても美しければ、「まぁいいか」となるのですが・・・。
「余分なものを排除して、ひたすらシンプルに」カレンダーのデザインはそれが全て、私はそう思います。