冬のフォトアルバム 飾り御柱@松本市内田 撮影日100110
■ 松本の東山山麓に位置する内田地区で毎年行われる飾り御柱です。松本市の重要無形民俗文化財に指定されています(平成12年)。
御柱といえば諏訪が全国的に知られていますが、松本にはこんなにきれいな御柱があるんですね。長野県内には他にもこのような飾り御柱(呼称は違うかもしれません)を行うところがあるようです。
電柱と比べると高さが分かりますね。すっとまっすぐに伸びた赤松(はぜ木のように毎年同じものを使っているのかも知れません。確認できたら書きます)の木、そこに細い竹を何段も取り付けて、さらに縄で竹を縦に繋いで、色紙で作った御幣を飾っています。しめ縄の紙垂(しで)と同じ形だと思います。
飾り方は地区によって少しずつ違っているようです。竹を水平ではなく、扁平した菱形を縦に繋ぐように取り付けてあるものを他地区で見かけました。
これはどうやら三九郎(正月飾りやだるまなどを焼いて無病息災を願う伝統行事)や道祖神と関係のある祭りらしいのですが、詳しいことは分かりません。
私はこの飾りを見て秋田の竿灯を思い出しました。竿灯は稲穂をモチーフにしたもので五穀豊穣を願う祭りと聞いていますが、この飾り御柱にもそんな願いが込められているのでしょう。