■ 昨日、10日の朝刊(信濃毎日新聞)の読書欄は「2010年の一冊」という特集でした。書評委員10人が年頭に手に取って欲しい本を紹介するという企画です。
取り上げられている本10冊の中で、読んでみたいと思ったのは『宇宙創成はじめの3分間』ちくま学芸文庫です。著者は79年にノーベル賞を受賞した理論物理学者だそうですが、S・ワインバーグという名前は知りません。
**比喩とレトリックで理解したような気にさせるのではなく、物理の本質をストレートに表現して読み手に迫る。科学好きの読者はその妥協のなさに引き込まれるはずだ。**
**ビックバン直後の膨張で宇宙の温度が急激に下がり、10億度になる頃までに水素やヘリウムなど普遍的に存在する元素が出来上がる。計算によると、所要時間は僅か3分。(中略)観測事実と物理法則を組み合わせ、(中略)1兆度の1兆倍の1億倍の温度にまで達する宇宙開闢(かいびゃく)の瞬間にまで遡ろうとしている。**
右脳人間の私はビジュアルにイメージできないようなことを理解するのは苦手です。この紹介文を読むと、『宇宙創成はじめの3分間』を理解するのは無理なような気がします。
では他の本は、と探しても読みたいと思うような本がありません。
この手の企画で書評委員が取り上げるのは専門書が多いと思います。経済学者は経済の本、物理学者は物理の本、教育学者は教育に関する本という具合に。ちなみに先の本を取り上げた書評委員は観測宇宙論が専門の大学教授です。
でも、一般の読者は読んで欲しい本として専門書を挙げられてもあまり読んでみようという気持ちにはならないのでは。
異なる分野の本、たとえば物理学者が美術史の本を、経済学者が童話を紹介してくれたら、それだけで読んでみようと思います。趣味としての読書ってそういうものだと思うのです。物理学者としての視点から美術史を眺めるとどんなことになるのでしょう。
私が書棚から取り出したのは『2010年宇宙の旅』です。ただし、おすすめの本としてではなく、自分が読んでみたい本としてです。今年にぴったり、でしょ。
今年はこのSFを読み直してみようと思います。昨年末から小説モードにならないのでいつになるか分かりませんが・・・。
取り上げられている本10冊の中で、読んでみたいと思ったのは『宇宙創成はじめの3分間』ちくま学芸文庫です。著者は79年にノーベル賞を受賞した理論物理学者だそうですが、S・ワインバーグという名前は知りません。
**比喩とレトリックで理解したような気にさせるのではなく、物理の本質をストレートに表現して読み手に迫る。科学好きの読者はその妥協のなさに引き込まれるはずだ。**
**ビックバン直後の膨張で宇宙の温度が急激に下がり、10億度になる頃までに水素やヘリウムなど普遍的に存在する元素が出来上がる。計算によると、所要時間は僅か3分。(中略)観測事実と物理法則を組み合わせ、(中略)1兆度の1兆倍の1億倍の温度にまで達する宇宙開闢(かいびゃく)の瞬間にまで遡ろうとしている。**
右脳人間の私はビジュアルにイメージできないようなことを理解するのは苦手です。この紹介文を読むと、『宇宙創成はじめの3分間』を理解するのは無理なような気がします。
では他の本は、と探しても読みたいと思うような本がありません。
この手の企画で書評委員が取り上げるのは専門書が多いと思います。経済学者は経済の本、物理学者は物理の本、教育学者は教育に関する本という具合に。ちなみに先の本を取り上げた書評委員は観測宇宙論が専門の大学教授です。
でも、一般の読者は読んで欲しい本として専門書を挙げられてもあまり読んでみようという気持ちにはならないのでは。
異なる分野の本、たとえば物理学者が美術史の本を、経済学者が童話を紹介してくれたら、それだけで読んでみようと思います。趣味としての読書ってそういうものだと思うのです。物理学者としての視点から美術史を眺めるとどんなことになるのでしょう。
私が書棚から取り出したのは『2010年宇宙の旅』です。ただし、おすすめの本としてではなく、自分が読んでみたい本としてです。今年にぴったり、でしょ。
今年はこのSFを読み直してみようと思います。昨年末から小説モードにならないのでいつになるか分かりませんが・・・。