透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

豊科 細萱洲波神社の狛犬

2015-06-13 | C 狛犬


豊科 細萱洲波神社 撮影日150613


鳥居額



御祭神:建御名方命と事代主命 ともに大国主神の子ども。異母兄弟。大国主神は多くの女神との間に子どもを多数設けた。俗な言い方をすれば好色だったということか。神様に向かって何ということを!古事記によると人数は180柱!



神楽殿 端正で美しいプロポーション、モダン。


拝殿



拝殿の後方の本殿 写真を撮っていいものかどうか、いつも気になる・・・。



大国主神の御子神が祀られている神社を守護する狛犬



ユーモラスな表情の狛犬は明治26年の9月生まれ。通常、拝殿に向かって右側は阿形で口を開け、左側は吽形で口を閉じているのだが、ここの狛犬は逆の布陣。

頭の上のこぶは生えたての角。



こんな表情に狛女はだろう。 心が和む。





しっぽもかわいい。






なんだか情けない表情をしている。何か失敗でもしたのかな・・・。前肢の筋肉を表現しているように見えなくもない。結構強いのかも。



後肢は融けだしてしまったかのよう・・・。

なかなか高得点の狛犬


 


三郷 三柱神社の狛犬

2015-06-13 | C 狛犬


三柱神社 所在地 安曇野市三郷明盛 撮影日150613


鳥居額

■ 安曇野市の三郷総合支所の裏手にある神社で、映画「神様のカルテ」「神様のカルテ2」のロケ地として有名になった。県外からも参拝者というか、ロケ地見学者か、が多数訪れているそうだ。

以下拝殿前に置かれていたチラシを参考に記す。

御祭神:建御名方命(たけみなかたのみこと)、誉田別命(ほんだわけのみこと)、新羅三郎(しんらさぶろう)の三柱。

創建:嘉吉元年(1441年)、正平年間(1346~70)、天文年間(1532~55)とあり、定まらないようだ。

変遷:元は諏訪神社といい、旧二木村の氏神さまとして祀られていたという。寛文3年(1663年)に、一日市場と七日市場が同時に分村し、七日市場は元禄5年(1692年)にこの神社を分社して独自に諏訪神社を建てた。以来この神社は二木村と一日市場村の氏神さまとして今日に至っているという。明治37年(1904年)に諏訪神社から三柱神社と名称を変えたそうだ。

このような神社を守護するのは下の狛犬。





組まれた獅子岩に鎮座する阿形の狛犬(獅子) 明治27年9月19日建立





獅子と言うには鬣(たてがみ)が短くて少ないように思う。何か別の・・・、そう恐竜がモチーフのようなデザイン。胸板が無い。前足で牡丹の花を押さえている。





台座に刻まれた石工の名前 「松本町 石工 久保田蕪(?)太郎」 蕪は判然としない。






前足の下に玉を置く。つるりんちょに近い体の表現。



4点支持の足座は不安定そうだが、大丈夫かな・・・。


 


547 豊科成相の火の見櫓

2015-06-13 | A 火の見櫓っておもしろい


547 安曇野市豊科成相 撮影日 150613

 まだまだ観察していない火の見櫓が見つかる。今朝、池田町まで出かけたが、途中でこの火の見櫓に遭遇した。

3角形の櫓の柱がカーブを描くことなく直線状だが、このタイプは安曇野でよく見かける。櫓の途中にある申し訳程度の踊り場、これでは梯子を直登する際の恐怖感を和らげる効果はあまり期待できそうにない。

消防団員が恐がって火の見櫓に登ろうとしない、ということも火の見櫓撤去の一因となっていると聞く。





脚部は柱材とアーチ材のみで構成されていて何だか心もとない。



「成相消防組」と彫り込まれた古い館名板を設置してある。古い施設を建て替える場合にはせめてこのくらいのことはして欲しい。





朝カフェ読書

2015-06-13 | A 読書日記



 数日前、朝カフェ読書で『信濃安曇族のルーツを求めて』を読了した。

古代史や神話に関する基礎的な知識が極めて乏しく、本書を読んでいても知らないことばかり・・・。でもなかなかおもしろく、興味深い内容だった。

**『川會の縁起』で語られている犀竜物語は、信濃安曇族が水路を整備して、足下の湿地や沼地の排水をおこない、これを農地に変え、新しい村を作った史実を反映していると読み解くことができる。すなわち、それは「安曇平開拓史」の一コマである。**(286頁)  なるほど!

著者の坂本 博氏は安曇族研究書を4冊上梓されている。この際、他の本も読んでみよう。

本書の最後に出てくる北安曇郡池田町の川会神社、著者はこの神社に祀られている底津綿津見の神の正体は白竜・犀竜だとしている。どうやら狛犬は棲んではいないようだが、拝殿の欄間に配されているという龍を見てみたい。