透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「火の路」松本清張 再読

2015-06-22 | A 読書日記



 この本を読んだのは1978年の7月だから37年ぶりの再読ということになる。こんなに間を空けた再読ができるのは、書棚に並べてあって目にすることがあるから。このような動機づけをされることって、電子書籍では無いのでは。

上巻のカバーのイラストに描かれている明日香村の酒船石はどんな目的でつくられたのか、何に使っていたのか・・・。

**酒船石のあるこの丘に、いま髪の長い青いスラックスの女が歩いてくる。
古代人が残したさまざまな謎の石は、彼女に何を語りかけるのか。
現代と古代のミステリーが交錯するロマンは飛鳥から始まる。** カバー裏面の本書紹介文より

狛犬巡りをしていて、心が古代にタイムスリップしてしまったのかも。この作品は上下2巻の長編で、昔の文庫本だから文字も細かく、老いた目にはきつい。でも読み進めるのが楽しみだ。