■ 4月に買い求めて以来、少しずつ読み進めてきた『近世民家の成立過程』草野和夫/中央公論美術出版を小一時間読んだ。
本書の発行は1995年、著者はその3年前の1992年に一連の民家研究によって日本建築学会賞(論文)を受賞している。
東北地方の民家の変遷を遺構や史料を元に論じた本書は民家の研究論文をそのまま書籍化したもの、としても誤りではなかろう。一般読者を想定して読みやすくするとか、分かりやすくするといったことはなされてはいない。
民家について間取り、構造、外観、各部、屋敷、付属屋、普請というように網羅的に論じている。
時には硬い文章を読むのもいいものだ。
今週末には読了したいと思う・・・。次に読む本が既に決まっている。