■ なんでも見てやろうという気持ちではいるものの、当然 好みというフィルターがかかるわけで・・・。でもその透過率をできるだけ上げておこうと思っているのです。
ということで、今日(21日)の午後、塩尻のレザンホールへ活弁女子・山崎バニラさんの公演を聴きに、いや観に行ってきました。
山崎バニラさんといえば「銀髪の着物姿で大正琴の弾き語り」の姿しか浮かびませんが、公演のメイン、第二部の演目「キートンの蒸気船」はなんと黒髪に柄々のワンピース姿でピアノの弾き語りでした。
この無声映画は世界三大喜劇王とのひとり、バスターキートン主演の喜劇です。上映時間は68分、彼女は
バックグラウンドミュージックとして、時には効果音としてピアノを弾き続けました。
第一部は銀髪に着物という馴染みのスタイル。「活動写真 いまむかし」(13分)では映画の始まり、活弁って何? そしてなぜバニラさんが活弁女子になったのかの紹介がありました。
今は活弁士は10人くらいしかいないそうですが、戦前のピーク時には何と8,000人もいたそうで、人気の活弁士の収入は当時の総理大臣よりも多かったそうです。イケメン活弁士には女性からのおひねりがいっぱいだったそうで・・・。
続く「雷電」(18分)は実在の力士・雷電が主人公の喜劇でした。チラシによると、日本映画の父と呼ばれたマキノ省三の遺作だそうで、マキノ雅弘が出演しているそうです。知りませんでした、戦後生まれなので。
大正琴にピアノ、芸は身を助くと言いますが、本当にそうですね。今日は山崎バニラさんの軽妙なトークを楽しみました。
山崎バニラの活弁大絵巻 愛しのナヨナヨ男子@レザンホール
演目
●活動写真いまむかし
●雷電
●キートンの蒸気船