549 安曇野市豊科真々部にて 撮影日150620
■ 二兎を追う者は一兎をも得ずということわざがよぎることがあります。火の見櫓を巡り、狛犬を追いかけていると、どちらも中途半端になってしまうのではないか・・・。そんな時には、いや二足の草鞋を履くということわざもあるじゃないかと自分に言い聞かせます。
見張り台も屋根も無い火の見櫓で脚元に石造の添え束が残っています。しばらく前にFさんからこの火の見櫓の画像を見せてもらっていました。是非見たいと思っていましたが、運よく今日(20日)見ることができました。 夕方にFさんが車で案内してくださったのです。Fさんに感謝、感謝です。
総高7m程の火の見櫓です。なぜ屋根が無いのか分かりません。てっぺんが唐突な仕舞いです。
部材の接合部に薄いプレートと細いボルトを用いています。
大正4年(1915年)11月10日に大正天皇の御大典が京都御所で行われています。それを記念して同年同月に建てられた木造の火の見櫓の添え柱だけが残ったのでしょう。そこに後年この火の見櫓が建てられたと考えるのが妥当でしょう。
ブレースにパイプ枠式のターンバックルが使われていますが、火の見櫓では初めて見ました。まだまだ見ていない火の見櫓が近場にありそうです。
火の見櫓巡りはまだまだ続きます。