透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

やぐらセンサー感度良好

2022-05-18 | A 火の見櫓っておもしろい

火の見櫓巡り12(全12基)

千曲市新山の火の見櫓


1345 千曲市新山(漆原集落センター)3脚6〇CP型 撮影日2022.05.17

 前稿に載せた坂城町上平の火の見柱を最後に帰ることにした。カーナビが示した県道55号で東筑摩郡筑北村に出る山中コースに素直に従った。しばらくして、なだらかな斜面に広がる集落にすくっと立っている火の見櫓に気が付いた。我がやぐらセンサーの感度は良好だ。勘を頼りに生活道路を進み、道路沿いに立っている火の見櫓に行き着いた。千曲市新山漆原、漆原集落センターのすぐ近くだった。


東信では少ない3脚6〇タイプだが、避雷針の飾りや見張り台の手すり、櫓のブレース、脚部のアーチ部材の扱いなど、細部のデザインは共通している。踊り場もカンガルーポケットだ。






本稿で17日に見た火の見櫓全12基の紹介終了。


プチ貫通、じゃない。

2022-05-18 | A 火の見櫓っておもしろい

火の見櫓巡り9

上田市上室賀の火の見櫓


1342 上田市上室賀(室賀基幹集落センター)4無4〇CP型 撮影日2022.05.17


火の見櫓の脚元を見てプチ貫通だ、と思ったが・・・。


屋根が小さめなのは東北信の火の見櫓の特徴。端正なつくりは見ていて気持ちがよい。


踊り場のカンガルーポケットは省スペース、それに梯子が少し緩勾配になるから理にかなっている。


「プチ貫通」で撮り忘れたのはこのような写真。外付け梯子から櫓内に入る開口部上部のアーチ部材をきちんと写さなくてはいけなかった。





⑥は⑦とは違いプチ貫通ではない。やはり⑦のプチ貫通の方がおもしろい。

火の見櫓、みんなちがって、みんないい。


 


プチ貫通

2022-05-18 | A 火の見櫓っておもしろい

火の見櫓巡り6

上田市下室賀の火の見櫓


1339 上田市下室賀 4無4〇型 撮影日2022.05.17

 室賀温泉 ささらの湯に向かう県道273号添いに目当ての火の見櫓が立っていた。


たまにはこんな写真もいいか。遠目には東北信でよく見かける火の見櫓だが・・・。






小屋上部のアーチ部材の上部まで入れて写していなかった。なんということだ。

s.kさんにスマホで撮ったこの火の見櫓の写真を見せてもらった。s.kさんがプチ貫通と呼ぶこの火の見櫓をぜひ見たいと思って昨日(17日)に出かけてきた。脚元にコンクリートブロック造の小屋があり、その切妻屋根の先っちょをブレースが貫通している。ちょっと貫通しているからプチ貫通、今風の表現だが言いえて妙だ。


さて、どのように施工したのかな? 屋根の鋼板に穴をあけ、そこに丸鋼のブレースを後から通さないとこんなことはできないと思う。他の方法は思いつかない。火の見櫓と小屋を同時に建ててブレースを後から取り付けた? ブレースの端部はリベット接合、建て方の前に設置済みのはずでは・・・。


 


道路沿いに立っていなかった・・・

2022-05-18 | A 火の見櫓っておもしろい

火の見櫓巡り5

上田市下室賀の火の見櫓


1338 上田市下室賀 4脚4〇CP型 撮影日2022.05.17

 遠くから見えていた火の見櫓、近くまで行って空き地に車を停めた。火の見櫓を見失った・・・。上の写真の桜の後方が道路。桜が火の見櫓を隠していて見えなかった。火の見櫓を建てた時は桜の木はまだ小さく、道路からも見えていたのだろう。このように道路に面していない火の見櫓はそれほど多くはない。


 


東北信でよく見かける火の見櫓の特徴とは

2022-05-18 | A 火の見櫓っておもしろい

火の見櫓巡り4

青木村夫神の火の見櫓


1337 小県郡青木村夫神(おかみ) 4脚4〇CP型 撮影日2022.05.17

 村の中心部を俯瞰できる小高い場所に立っている。


東北信でよく目にするタイプ。このタイプの特徴を挙げる。

櫓の直進的逓減
櫓上部:平鋼の交差ブレース 下部:リング式ターンバックル付き丸鋼ブレース


見張り台に比してやや小さめの方形(ほうぎょう)屋根
細い丸鋼の蕨手 蔓のような避雷針の飾り


一面バルコニー型の踊り場(カンガルーポケットと勝手に名付けた)


大きく湾曲させた補強部材、その両側は脚と束ねて基礎まで伸ばしている。