■ 昨日(28日)興文堂で平積みされていた『クモの世界 ―― 糸をあやつる8本脚の狩人』浅間 茂(中公新書2022年)を手にしてパラパラとページをめくった。掲載されているクモのカラー写真を見てクモのことは知らないなあと思い、迷うことなく買い求めた。
クモの糸は1本に見えるけれど実は2本だということ。1本でも自分の体重に耐えるけれど、2本になっていて「安全率」は約2倍だということを以前何かで読んで知っていた。読み始めてまず知ったのは種類が多いこと。世界には約5万種、日本には約1,700種類のクモがいるそうだ。知っているクモの名前といえば、セアカゴケグモ、このクモは毒液を出すから時々ニュースになる。それからジョロウグモ、他には・・・、出てこない。
クモは網を張って餌となる昆虫を捕らえると思っていたが、約半数のクモは歩き回って餌を捕らえるとのこと。数は少ないそうだが地中で暮らすクモもいるそうだ。そうなのか、知らなかった。沖縄に生息しているオオジョロウグモというクモは大きくて丈夫な網を張るそうで、鳥やコウモリを捕食した報告例があるとのこと(53頁)。しばらく前(5月8日)にNHKの「ダーウィンが来た!」という番組でカマキリが鳥を狩るシーンを見てびっくりしたけれど、鳥を捕らえるクモがいることにもびっくり。他にも興味深いことがいろいろ紹介されてる。
新書を読む楽しみ、それは知らないことを知ることができること。