①
700 上田市上塩尻
■ 上田市真田町から坂城町に向かって国道18号を走行中にこの火の見櫓と出合った。幹線道路沿いでは車を停める場所が見つからなくてやむなくスルーしてしまうことも時々あるが、偶々塩尻地区公民館の敷地に立っていたので、停めることができた(旧塩尻村 1954年(昭和29年)上田市に編入)。
この火の見櫓、細身だがこのくらいが東信方面では標準的。注目は屋根が見張り台に対して極端に小さいことだ。
②
屋根は半鐘の上にだけ設置したという印象。小さい。この大きさだと、見張り台に立つ消防団員は雨に濡れてしまう。そこで思い出したのが下の火の見櫓(③)。
③
681 諏訪市四賀
この2重屋根は、蕨手付きの本来の屋根の下に後から追加したとしか考えられない。で、その理由だが、屋根が小さくて消防団員に雨がかかってしまう、ということではなかろうか・・・、それ以外考えられない。
改めて②を見てみると、小さい。火の見櫓の屋根にどういうことを求めるのか、機能の違いによって形や大きさが変わる、ということを示す好例だ。
④
⑤
この火の見櫓のもう一つの注目点は梯子の下端の処理の仕方。小さな子どもたちが登らないように、という配慮か、このように折りたたみ式にしている。これは初めて。
火の見櫓はシンプルな工作物だけれど、それぞれ創意工夫がしてある。火の見櫓っておもしろい。