320
■ 島崎藤村の長編小説『夜明け前』の第4巻(第二部下)後半まで読み進んだ。江戸末期から明治へ、主人公の青山半蔵は大きな時代の流れに巻き込まれ流されてしまった、と言ってもいいのかもしれない。大政奉還から王政復古への流れはまぼろし、時代は単なる西欧化へと流れていく。半蔵の落胆、いや失望・・・。
この小説は日本の近代小説の白眉とも評されるが(過去ログ)、読み通すことがしんどい。だから読んだというだけで満足感が得られる。
今日は朝から庭の雑草と格闘、そう、8時から始めて11時半ころまで「真夏の格闘」。
午後、スタバに出かけた。「いつもと違う時間ですね」馴染みの店員から声をかけられた。いつもと違う窓際の席で『夜明け前』を読んだ。
長編も残すところ90頁。これから半蔵の晩年の悲劇的な人生が描かれる。