新書の対談本は、パラパラと読めますね。
けれども、パラパラと忘れてしまいます。
一読、忘れたくない箇所があると載せたくなります。
平山】 だけどさ、酒鬼薔薇事件を含めた大量の裁判記録、
各地の地裁で処分されちゃったんでしょう(2022年10月に発覚)。
あり得ないよね。
春日】 とんでもないよね。
確かに資料は膨大だから、保管が大変ではあると思うけど。
・・・・・・
平山】 裁判記録の紛失は、酒鬼薔薇事件だけじゃなくて
他の少年事件もさ、重大犯罪をいっぱい廃棄しちゃったわけでしょ。
・・・
春日】『 少年には罪がない 』と本気で思ってる輩が捨てたんじゃない?
・・・
地方裁判所って結構、変な判決出すからね。
ただ、俺なんかが鑑定書を書くのは結構しょぼめの事件だけど、
それでも資料をいろいろ預かるの。証言録とか。
そういう資料も積んだら2メートル近くの高さになる。・・・・
それを全部読むの。付箋をつけて。・・・
しかも、鑑定書だって100枚以上は書くわけ。
それで、読むのは5人とかさ(笑)。
平山】 じゃあ、酒鬼薔薇事件なんかの関係資料は
ものすごい量っていうことだね。
春日】 トラックいっぱいみたいな量じゃない?
平山】 だけどさ、デジタルで保管すればいい話なのにねぇ。
( p129~130 春日武彦・平山夢明「『狂い』の調教」扶桑社新書2023年 )
はい。読んだ箇所は、お気楽に忘れてしまうわけなんですが、
こんな再度思い浮かぶ箇所は備忘録として載せたくなります。