和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

友人への手紙

2024-04-15 | 新刊購入控え
久しぶりに「文芸春秋」を買う。
はい。5月号。読んだのは
北原百代(ももよ)さんの「カイロで共に暮らした友への手紙」。
はい。10ページほどの文です。

「 日本人で初めてカイロ大学を卒業した、
  大東文化大学名誉教授の小笠原良治さんは
  留学生の中では抜群の語学力だと言われましたが、
  彼でも卒業までに7年かかったほどでした。 」(p112)

「 あなたは、冗談を言って人を喜ばせたり、
  驚かせたりすることが大好きだし、得意でした。・・  」(p114)

「 〇〇さんの顔写真が大きく載っている記事を読み始め、私は驚きました。
『 カイロ大学文学部社会学科を日本人女性として初めて卒業した 』
  などと紹介されていたからです(「サンケイ新聞」1976年10月22日)。

  私は思わず尋ねました。
『 そういうことにしちゃったの? 』
  あなたは、 『 うん 』と、屈託なく言いましたね。  」(p114)

うん。丁寧に引用していると、全文引用したくなりますので、
最後は、ここを引用。

「 久しぶりに帰ってきた日本のメディアの報道を見ていると、
  不思議に思うことばかりでした。

  テレビは政治家の政策や人となりを調べて報じるのではなく、
  ファッションや、面白おかしいエピソードや
  駄洒落を取り上げてばかりいました。    」( p117~118 )


そういえばと、曽野綾子さんのエッセイをひらいて見たくなりました。
とりあえず、ひらいて見たページにはこうあります。

「テレビやインターネットでは
『 紙に印刷された文字から思考するという上等の間 』がもてない。
 新聞には時々、すばらしい写真が載る。写真は真なることを写す
 ことになっているから私は好きなのだが、
 写真なら信用していいというわけでもない。  」

  ( p195 曽野綾子著「不幸は人生の財産」小学館 )

さて、これからテレビやネットに写り映えする小池都知事なのでしょうが、
『文芸春秋』5月号では、こんな言葉が拾えましたという紹介をしました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新刊届く。

2020-06-29 | 新刊購入控え
門田隆将著「疫病2020」(産経新聞出版)届く。
『おわりに』から引用。

「・・・共産中国が決定的に勘違いしているのは、
『人間の良心』をまったく無視していることである。
力で押せば、必ず相手は引く。
中国は、そう疑いなく思い込んでいる。

・・・日本が未来永劫、独立を保ち、国民が平和と
幸福を享受できるか否かの分岐点であろうと思う。
そのことも読み取っていただけたら、と願う。」(p357)

「政治家も、官僚も、省庁も、企業も、コロナ禍で
これ以上ないほどの情けない姿を晒した。・・・・・
そんな中で、高いモラルと使命感、そして責任感に支えられた
医療従事者の方々によって『日本が救われた』ことを、
感謝を込めてあらためて記しておきたい。

2020年を襲った疫病は、世界秩序も、国家防衛のあり方も、
人々の生き方も、すべてを見直さなければ『生存』さえ
危ぶまれることを私たちに教えてくれた。
本書を手にとってくれた皆様が、そのことの意味を考えてくれるなら、
本書が刊行される意義も幾許(いくばく)かはあったかもしれない。」
(p358)

はい。読み甲斐のある手紙のように、新刊が届く。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「中国亡命漫画家」最終回。

2016-08-20 | 新刊購入控え
雑誌「新潮45」9月号をひらく。
辣椒(らーじゃお)の連載漫画
「中国亡命漫画家」が、この回で最終回とあります。
最終回はご両親のことが丁寧に描かれています。

最後に、この連載は来年1月に単行本刊行予定。
とあります。うん。刊行されたら買わなきゃ。
それにしても、来年とはね。
売る気があるのかどうか?

この雑誌に、
稲垣えみ子さんへのレビューインタビュー記事が2ページ。
気になったので紹介します(笑)。

インタビュー記事のはじまりは

「朝日新聞社での仕事に50歳の節目で区切りをつけ、
晴れて『無職』となった稲垣みえ子さん。
退職前には、担当したコラム連載が熱狂的な支持を得たり、
その究極の節電生活が話題となったり。・・・・」

うん。脇にご自身のアフロの写真があり、
写真の下に簡単な履歴がありますので、
それも全文紹介。

「1965年生まれ。朝日新聞社で大阪社会部、
『週刊朝日』編集部、論説委員などを経て
2016年1月退社。近著『アフロ記者が記者として
書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』」


そうそう。週刊朝日といえば
司馬遼太郎の「街道をゆく」以来
買っておりませんが、今はどんな雑誌でしょう?

今日の産経新聞の
「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」
に、最近の週刊朝日が他の週刊誌と比較されて
出ておりましたので、そちらも引用。

「陛下の『ご譲位』問題。
『週刊朝日』(8・26)
【前代未聞!国民に向け、自らSOS!!
天皇陛下の『終活』】。
『サンデー毎日』(8・28)は
保阪正康さんの寄稿で
【天皇陛下「お気持ち」に込められた
生前退位への「覚悟」】。
それにしても「朝日」のタイトルはいただけない。
そんななかでは『週刊新潮(8・25)の
【天皇陛下「お言葉」を私はかく聞いた!】
はいかにも「新潮」らしい大人の斬り口。
工藤美代子さん、佐藤優さん、百地章さんら
7人の意見はそれぞれ参考になる。」


さてっと、
週刊朝日の編集部から
朝日新聞の論説委員になった稲垣ふみ子さん。
そして、50歳の朝日新聞退社。

インタビュー記事から、
この箇所を引用。

「・・・50歳を区切りに会社を
卒業しようと考え始めました。
あと東日本大震災の後、節電を始めて
ほとんどの家電製品を捨ててしまったことも
大きかった。それまで
『なければ生きていけない』と思っていたものの
ほとんどが、実はなくても平気だった。
いやむしろない方が豊かなことも多いんです。
それなら、会社だってなくてもやっていける
んじゃないかと。」(p300)

うん。私は稲垣ふみ子さんの言葉をこう聞きました。

朝日新聞が『なければ生きていけない』と
思っていたもののほとんどが、実はなくても平気だった。

それなら、朝日新聞がなくてもやっていける。

うん。朝日新聞を退社する。
それほどに、朝日新聞の女性は強い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本の世界もそうなのだ。

2015-07-02 | 新刊購入控え
正論8月号は、1日発売。
古田博司氏の連載「近代以後」。
そのはじまりは、

「国際関係論の講義で私は、
『すでに消えたもの、これから
消えつつあるもに敏感になりなさい。』
と、よく学生に教える。」(p52)

次のページには、

「『君たちは、ネット世界の情報が正誤、
清濁入り乱れていることはよく知っている。
だが、本当はネットだけではない。
本の世界もそうなのだ。
大塚久雄の『欧州経済史』、
宇沢弘文の『自動車の社会的費用』、
隅谷三喜男の『韓国の経済』、
小此木政夫の『朝鮮戦争』など、
明かに間違った左翼有名人の本が
ダマのように入り混じっている。
それが事実なのだ。』
では、何をどう読めばよいのか。
まず、中立性を客観性だと
誤認したり、偽装したりしている本
には気を付けなければならない。

アーロン・L・フリードバーグ『支配の競争』
(日本評論社、2013年)は米中衝突を
予言する良書なのだが、米中双方に
中立的な立場を偽装するので
何を言っているのかよく分からない。
このような本では読者が著者の本音を
文中に探す必要がある。
すると、あった!五十五頁、
『アメリカ人にとって、中国政府が
権威主義的な支配と市場主義をともに
取り入れていることは理解しがたく、
侮辱的とすらいえるものだ』。
これがアメリカ人の本音であり、
中立的でない部分の探索に客観性が宿る。」


うん。これで、
雑誌三冊が揃いました。
「新潮45」「WILL」「正論」と、
時に、パラパラひらく。
また、楽しからずや(笑)。



今安いのは、古本の全集。
これはもう、現在の常識(笑)。
それだから、古本一冊を買うより、
計算すると、全集を買う方が、
お買い得く、という発想が、
誘惑として、頭をもたげてくる。

「渡部昇一青春の読書」(ワック)
は、新刊で3996円。
WILL連載時は読んでおりませんでした。
でも、雑誌はとってあるので、
古雑誌を読み返す手もある(笑)。

この新刊を買ったことにして、
それと、古本で
佐々木邦著「珍太郎日記」を
買うのであれば、
古本の全集が、まるまる手に入る。
ということで、
それでもって、私としては、
小説嫌いの癖して、
佐々木邦全集を注文することに。
全集5000円+送料1200円=6200円
月報も揃っている。
全集10巻+補巻5巻=合計15冊。
ということで、目がくらみました。
一冊あたり、413円ほど。
函入り。シミあり、
本文以外に書き込みあり。
うん。読んでも数巻でしょうが、
持っているのと、いないのを
秤にかけると、持っている方が重い(笑)。
佐々木邦は、といえば、
鶴見俊輔・外山滋比古・渡部昇一と
三人が、それぞれ触れておられる。
私には、それで十分。
ということで、
昨日、送金をすませました。
本を注文する楽しみはここまで、
手元に届いたら、さっそく、
ブログ報告いたします(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メディアバイアスに振り回されるなかれ。

2015-06-30 | 新刊購入控え
雑誌「WILL」8月号。
巻頭随筆のなかの
西村幸祐氏の文から引用。

「安保法案への拒否反応が大きいのに、
なんと、集団的自衛権は支持を得ている。
誰でも疑問に思うこの奇妙な現象・・・
つまり、多くの国民は昨年の総選挙で
安倍政権を承認したように、論理的には
集団的自衛権の必要性を理解したものの、
安保法案審議の報道があまりに
国会法案審議のレベルと合わせたように
低レベルで、扇情的で、偏向しているために、
メディアバイアスの結果、このような結果に
なったと理解できる。
ここで丹念に議論を積み重ね、かつ
メディアバイアスと別回路の情報発信が
受け手の間で増えれば、この数値にも
変化が表れるはずである。」(p29)

はい(笑)。
「メディアバイアスと別回路の情報発信」
というのが、正鵠を射た
雑誌「WILL」のキャッチフレーズ。
とかく、
メディアバイアスに振り回されている
紳士淑女諸君へと、さりげなくも、
「WILL」8月号が発売になっております。
情報受信の際のメディアノイズを消去して、
ひとり静かに、考えるには、うってつけの
WILL8月号です。はい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帯を読む。

2015-04-29 | 新刊購入控え
書評とかで気になる、
10冊を読むかどうか、
という新刊購入控え。
この機会に帯を読む。

永栄潔著「ブンヤ暮らし三十六年」(草思社)
帯には

「大きく躓いた朝日新聞の謎を解く鍵の、
すべてがここにある。
取材現場での生々しいやりとり、
著名人の素顔、新聞記者の胸の裡を、
練達の筆で綴る。ジャーナリズムの
実相を明かした近来の快著!」


高山正之著「アメリカと中国は
偉そうに嘘をつく」(徳間書店)
この帯は

「この本には大新聞が書かないこと
だけが書かれている!
だから『朝日新聞』しか読んでいない
人には、理解できないかもしれない・・」



朝日新聞を糺す国民会議編
「朝日新聞を消せ!」(ビジネス社)
帯には

「『言論テロ組織!?』
朝日新聞に貶め辱められた祖先と英霊の
誇りと名誉を取り戻そう!
2万5700人の日本国民が起ち上がった!
朝日新聞集団訴訟記者会見・論説など
すべてを収録」

やなせたかし
「絶望の隣は希望です!」(小学館)
帯は

「ありがとう、アンパンマン。
享年94――。偉大なる漫画家が
遺した、愛と勇気のラストメッセージ」


曽野綾子著
「人間の愚かさについて」(新潮新書)
帯は白で

「人生には、甘さもほろ苦さもある。
世に棲む作法・十四話」


曽野綾子著「老いの冒険」(興陽館)
帯には上半身顔写真入り

「『もういつ死んでもいいという
感覚にはすばらしい解放感がある。』
老年は、大いに冒険すればいい。
自分流老いの境地を楽しむ方法」


中西輝政著
「中国外交の大失敗」(PHP新書)
帯は

「こうして習政権の掲げる
『中国の夢』は無残に砕け散った!
恐るべき『対日工作』の歴史が教える
次なる主戦場とは?」
(これは少し前で2015年1月8日第一刷)


宮崎正之著「中国、韓国は自滅し、
アジアの時代がやってくる!」(海竜社)
帯なしで、カバーの文字引用。

「日本人が知らない中国崩壊の現実と
アジア大熱狂の実態を最新の現地調査から
緊急レポート!」


大久保潤・篠原章
「沖縄の不都合な真実」(新潮新書)
帯は

「政治家、建設会社、知識人、公務員、
地元メディア・・・・
利権とタブーを炙り出す」
(2015年1月20日発行)


古谷経衡著「インターネットは
永遠にリアル社会を超えられない」
(ディスカバー携書)
帯は黒

「ネット世論は、リアル社会と隔絶
した『もの言うごく一部の人々』の
ノイズであって、
『もの言わぬ多数の人々』の声ではない」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする