地震予測は、百年単位となるため、十年二十年の誤差は想定内と、たしか尾池氏は語っておりました。
うんうん。尾池氏の古本を漁るのも、それはそれで良いことなんだと、なんだかお墨付きをもらったような気持ちで、とりあえず、私にもわかりそうな本を注文。それが何冊か手許に届いております(もちろん私のことですから、まだ開かない本ばかり)。
まずは、気になるこの箇所。
尾池和夫著「新版 活動期の入った地震列島」(岩波科学ライブラリー138)。これは2007年に新版として書き加えられた本なのですが、そこに阪神・淡路大震災を紹介したあとに、こんな箇所がありました。
「以上のように西南日本は1995年、本格的な地震活動期に入ったと考えられます。東北日本では、すでに地震活動が続いています。・・・・・・・
東北日本の東側のプレート境界近くには、1994年北海道東方沖地震や三陸はるか沖地震があり、その南の方の関東の沖に至る境界に沿って、まだ大きな地震が起こっていないところが残っています。
フィリピン海プレートと日本列島の境界では、相模トラフに沿って、1923年に関東大震災を起こした地震がありました。ここではほぼ70年に一度大きな活動が起こっています。関東大震災の前には1853年の小田原の地震や1855年の安政江戸地震がありました。さらに前には1782年の相模の地震。1703年の元禄江戸地震などがありました。そろそろ次の大地震があってもいい頃です。関東で中小規模の地震が最近増えているのは、一種の前兆現象と考えられます。」(p78~79)
まあ、それはそれとして、
物理と俳句とくれば、寺田寅彦を思い浮かべます。
地球物理学の尾池和夫氏に、句集がありました。
さっそく古本なので、注文。
そこから、すこし
みちのくの地酒辛口春の雪
戦争の最後の世代夏深し
速達を出して身軽や寅彦忌
漱石忌赤シャツ嫌ひが還暦に
花散りて地球科学を開講す
会議場出づれば都心の山桜
万緑や富士は眠りて三世紀
以上は、尾池和夫句集「大地」(角川書店・平成16年)より
うんうん。尾池氏の古本を漁るのも、それはそれで良いことなんだと、なんだかお墨付きをもらったような気持ちで、とりあえず、私にもわかりそうな本を注文。それが何冊か手許に届いております(もちろん私のことですから、まだ開かない本ばかり)。
まずは、気になるこの箇所。
尾池和夫著「新版 活動期の入った地震列島」(岩波科学ライブラリー138)。これは2007年に新版として書き加えられた本なのですが、そこに阪神・淡路大震災を紹介したあとに、こんな箇所がありました。
「以上のように西南日本は1995年、本格的な地震活動期に入ったと考えられます。東北日本では、すでに地震活動が続いています。・・・・・・・
東北日本の東側のプレート境界近くには、1994年北海道東方沖地震や三陸はるか沖地震があり、その南の方の関東の沖に至る境界に沿って、まだ大きな地震が起こっていないところが残っています。
フィリピン海プレートと日本列島の境界では、相模トラフに沿って、1923年に関東大震災を起こした地震がありました。ここではほぼ70年に一度大きな活動が起こっています。関東大震災の前には1853年の小田原の地震や1855年の安政江戸地震がありました。さらに前には1782年の相模の地震。1703年の元禄江戸地震などがありました。そろそろ次の大地震があってもいい頃です。関東で中小規模の地震が最近増えているのは、一種の前兆現象と考えられます。」(p78~79)
まあ、それはそれとして、
物理と俳句とくれば、寺田寅彦を思い浮かべます。
地球物理学の尾池和夫氏に、句集がありました。
さっそく古本なので、注文。
そこから、すこし
みちのくの地酒辛口春の雪
戦争の最後の世代夏深し
速達を出して身軽や寅彦忌
漱石忌赤シャツ嫌ひが還暦に
花散りて地球科学を開講す
会議場出づれば都心の山桜
万緑や富士は眠りて三世紀
以上は、尾池和夫句集「大地」(角川書店・平成16年)より