和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

さっそくですけれど

2025-01-04 | 本棚並べ
昨年は、ネットの『日本の古本屋』さんのお世話になりました。
いつもながら、『日本の古本屋』で、著者名検索をすると、
その著者の単行本はもちろん、雑誌やアンソロジーなどまで、
一堂に検索できるのが頼もしく、あれこれと選べるうれしさ。
また、全集などを注文する際『日本の古本屋』さんの検索が
昨年はたいへん助けになりました。神保町や早稲田の古本屋さんも
ラインナップに並んでいたりすると古本屋さんを直に巡るようです。

そこで、橋本倫史著「東京の古本屋」(本の雑誌社・2021年)を
ひらいてみる。ネットで古本を注文するだけの私ですが、
実際の古本屋さんの様子は、どうなのかという興味から。

本にはランダムに日付がある。さっそく1月の箇所をさがすと、
1月17日(金曜)盛林堂書房という箇所がある。そこから引用。

「今日から3日間、西荻窪の『盛林堂書房』の見習いとして過ごす」(p32)

とあります。

「 『 おはようございます。さっそくですけど、荷物を置いてもらって、
    開店作業を手伝ってもらいます 』。 挨拶そこそこに、
  仕事に取りかかる。まず、店の外に並べる百円均一の棚を、
  スタッフのふみさんと小野さんのお母さんがふたりで配置する。
  棚を出し終えると、そこに百円に値付けされた均一本を運び、
  並べてゆく、本を並べたままだと重くて運べないから、
  毎日棚から外し、並べ直している。

 『 ここに積み上がっているのが均一のネタなんですけど、
  これをそのまま並べると昨日と同じ配置になっちゃうから、
  並びが入れ替わるようにランダムに持ってきてください。
  そうすると、3日前には右の棚に並んでいた本が、
  気づいたら左の棚に入っていたりする。
  風景が変われば見方も変わるから、毎朝この作業をやってるんです 』 」

そして、ハタキがけがあって・・

「 『 じゃあ、次は棚を整えましょう。これはうちの特徴なんですけど、
   棚から本が少し出てますよね 』。

  言われてみると、『盛林堂書房』の棚は、本を奥まできっちり
  押し込むのではなく、棚板の手前にせり出すように並べられている。

  『 うちの先代は、池袋にあった『高野書店』に丁稚で入って
   古本屋になった人なんだけど、『高野書店』の棚がこのやりかた
   だったんです。お客さんが本を棚に戻すとき、
   ほとんどの場合はこうやって奥まで押し込みますよね。
   そうすると、お客さんがどの本を手に取ったのか視覚的にわかるから、

  ≪ この棚はよく触れられているのに、動いてないな ≫と
   客観的に見れるんですよね、それがわかると、
   お客さんはどうして買わなかったのか――値段が高かったのか、
   状態が悪かったのか――分析できるんです 』

  でこぼこになっていた棚をきれいに揃えているうちに、
  開店時刻の11時を過ぎている。・・・・      」(~p34)


はい。こんな感じで目次をひらくと12軒の古本屋さんが登場しております。
はい。新年早々もう、私は満腹で、他の古本屋さんへはうかがえないなあ。

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2025年の元日

2025-01-02 | 地域
朝の6時半頃に、海岸へゆく。はい。今年は一人で。
雲のない水平線に、朝日が昇ってゆく光景が見れる。
朝はお雑煮をみなで食べ、それから、
新年のお墓参り。家族親族一同の安寧をお願いする。
そして姉の家。兄の家へ。
お昼過ぎの1時頃に、また出かけようとする際に、
道路を隔てて向かいの家の長男さんが、お母さんと
いっしょに挨拶回りでちょうど玄関前で出会う。
昨年7月に入籍しましたという挨拶廻り。
お嫁さんといっしょに3人で歩いていたところで、
さっそく、冷蔵庫に冷やしてあった日本酒を
お祝いにわたす。2人して、結婚式は挙げずに、
入籍ですませたのだと、お母さんは説明される。
学生の頃の長男さんのことしか知らなかったので、
大学生そして社会人になってからのことは
知らなかったので、顔がなかなか結びつかなかった。
けれど声を聞いているとわかってきて、
すくない会話のうちに、顔立ちが両親とダブってくる。
新年そうそうに、目出度いお祝いの場面に遭遇できて、
短いながら、初日の出を見るような眩しさを感じておりました。
長男さんから2人して撮影した和式の晴れ着の写真をいただく。
夕飯は手巻き寿司。そして、寝ておきたら、もう2日になってました。


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