古本で注文してあった
「横尾忠則 寒山百得展」カタログ図録が手許に届く。
その最後をめくると、令和5(2023)年9月12日発行とあり、
編集が、東京国立博物館・読売新聞社となっております。
ああ、それで読売新聞に展覧会の紹介が絵入りで載ったのでした。
最初の方には、曽我蕭白筆「寒山拾得図」が載っている。
紹介文の最後にある注には、こんな本紹介がありました。
「 『 寒山拾得――描かれた風狂の祖師たち 』展図録
栃木県立博物館、1994年には、多くの寒山拾得図が収録されている。 」
はい。マイブーム。
つぎは、この栃木県立博物館の図録を古本で注文します。
それが届くまで、この横尾忠則のカタログ図録をひらいていることに。
寒山拾得の巻物はトイレットぺーパーに、箒は掃除機にと
絵はめまぐるしく、寒山拾得の百面相ならぬ百姿を
気分にしたがって、くるくると変遷させてゆきます。
私に思い浮かぶのは、小熊秀雄の絵だったりします。
横尾忠則が、この絵の連作を完成したのが87歳。
最後には、図録の「 ごあいさつ 」から引用。
「・・・・・・寒山と拾得は、脱俗的な振る舞いで知られる
中国の伝説的な人物で、現代に至るまで数百年の時代を通し、
多くの人々を惹きつけてきました。横尾もその歴史の最先端で
独自の解釈を行い、新たな寒山拾得図を切り拓いています。
さまざまな困難な状況に囲まれた現代社会の私たちを取り巻く世界と、
そのなかで生きる術と思いを、『寒山拾得』が照らし出す精神のあり様
を通して、見つめなおす機会となれば幸いです。・・・・・ 」
はい。どうにも、触手が動くマイブームです。
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