自分の本棚ではなくって、他人の本棚の整理。
あるじ亡き後の、本棚のある居間の整理でした。
そして、もらってきたのが、図録全集でした。
毎日新聞社の「重要文化財」文化庁監修
絵画・彫刻・建造物などがはいっている全集で、
一冊ごとに函入で、中身はきれいそうです。
うん。無料で頂いてきたので、
お気楽に、思いついたらめくろうと思います。
でも、開かなければ、宝の持ち腐れに
なりそうでもあります。
帰ってからお風呂にはいって、
この全集は、そのまま置いてある。
うん。とりあえず、
「重要文化財15建造物Ⅳ寺社」を
ひらいてみる。この巻は昭和49年とある。
冊数は第一期の17巻まで。
うん。建造物の写真というのがいいです。
はじめの「刊行のことば」に
「文化財保護法は、重要文化財を知ることが
わが国の歴史文化の正しい理解に不可欠で、
かつ将来の文化向上の基礎だとのべている。」
うん。活字本を最後まで読むのも面倒ですが、
こうした、写真の図録全集をひらくのも億劫。
ですが、ブログを書いていると、ひらくのが
楽しみになりそうな気がします。
持ち主は、本棚に大切に並べてあったのですが、
どうやら、開かずじまいだったような気がします。
こういう時は、無料ということもあいまって、
全集をとりあえず、最後までめくれますように、
乱雑に汚してもいいや。という気持ちでおります。
この巻は、原色図版が10枚。
京都から4。滋賀が3。東京1。愛知1。奈良1。
ほかに白黒図版で
門、鳥居、廻廊、廊堀、垣、拝殿、幣殿が
いろいろと京都からはじまって、各地へとわたります。
はい。パラリとでも、見ているのは楽しいのですが、
本棚に置かれると、そのままに、忘れそうな気がしてきます。
そうして、また、誰かが、この全集を譲り受ける。
その時に、まだ本の頁は、開かれずきれいなまま。
なんてことを思いながら。そうなってもいいか(笑)。
置かれていることが大切なこともあります。
そして、誰かがその本をひらく。う~ん。
その図録全集をひらく誰かが、わたしでありますように。
という気構えでもって、頂いてきました。