和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

地震や津波の古文書。

2014-11-29 | 古典
新刊の磯田道史著「天災から
日本史をよみなおす」(中公新書)が届く。
さっそくパラパラとひらく。

そこに、こんな箇所。


「私の母・正路(しょうろ)和子も、わずかな時間ながら、この牟岐にいた。そして、1946年の昭和南海地震にでくわした。そのとき、母はまだ2歳であった。・・・・
私は、幼時から、この話を繰り返し聞かされて育った。どうも、私には、ややこしい血統的家庭的背景があるらしい。津波をかいくぐってきた祖先たちが関係しているのか、『危ない』を事前に察知する話に、どうしても、関心をもってしまうのである。『「武士の家計簿」を書いた磯田道史さんが、なぜいきなり、防災史を書きはじめたの?』と、よく聞かれるが、実は、いきなり防災史をはじめたわけではない。大学一年生の時から、地震や津波の古文書をみると、コピーしてファイルする癖があった。ただ、東日本大震災を目の当たりにして、これまでに蓄積した災害に関する古文書の知識を、自分の頭にだけ死蔵しておいてはいけないと感じて表に出しはじめただけのことである。・・・」(p153~154)


うん。落ち着いて読まなければ(笑)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古今をちこち。 | トップ | オレはもう。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古典」カテゴリの最新記事