映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

踊る大捜査線 THE MOVIE  織田裕二

2011-02-06 17:45:43 | 映画(日本 1989年以降)
踊る大捜査線 THE MOVIEを久々にみてみた。
これまでの警察モノとは若干違うテンポで、映画で想像以上の大ヒットをした。こうやって見るとかなりアラが見えるし、設定もあり得なさそう。観客を笑わせようとしているユーモアもあまり面白くはない。でも故いかりや長介の姿を見ているとすべてが許せてしまう気になるのはどうしてか?


湾岸署管轄の川で男の水死体が発見された。胃に熊のぬいぐるみを詰められていた。一方対応に追われる湾岸署内で領収書や小銭入れなどが盗まれるまさかの窃盗事件が続出する。
そんなとき、警察庁参事官こと柳葉をはじめ、本庁の面々が物々しい装備でやって来る。彼らは湾岸署に特別捜査本部を設置した。警視庁の副総監こと神山繁が身代金目的の誘拐にあっていた。本庁の連中はそこで秘密裡に捜査を進めるばかりだった。織田裕二、いかりや長介はじめ湾岸署のメンバーは本庁のやり方に腹を立てながらも、殺人事件の捜査に躍起になっていた。被害者がインターネットで仮想殺人のホームページに頻繁にアクセスしていたことを知った織田刑事は、そのホームページの開発者との接触を図る。同じ頃、柳葉参事官たちは誘拐犯との身代金1億円の受け渡しを実行に移そうとしていた。ところが、指定された遊園地に刑事たちを配備していたことが犯人グループに知られてしまい、計画は失敗する。そのとき、犯人の電話の声をきくと遠くに織田刑事の声が聞えるではないか。。。。。


確かにこの映画までは、キャリア及び本庁職員と警察署員の対立をここまで前面にとりいれた作品は少なかったと思う。セリフの中でも、特別本部を置くと捜査費で多額の費用がかかっているとか、捜査にかかる領収書の取り扱いとか普通のサラリーマンのような話も出てくる。
藤田まことが「はぐれ刑事純情派」で真野あずさがママのバーで飲み歩いているのを見て、こういう金どうしているんだろうかなあ?と思っていたけど、警察内部の裏面をみると面白いところはある。
でも警察署内で窃盗事件が起きるとか、負傷者を救急車で運ばないで警察の車で運ぶとか、普通あり得ないなあ!というシーンは実に多い。



故いかりや長介は貫禄の演技というべきだろう。我々から下の世代は彼には大変お世話になった。あれだけテレビで見ていた彼を見ないのはさびしい。「紅白歌合戦」にドリフのメンバーと最後に出た雄姿は忘れられない。植木等の紅白メドレーもすばらしかったが、それと同じくらいドリフの紅白メドレーは素晴らしかった。思い出すとしんみりする。
ここでも臭い芝居とも思うが、「天国と地獄」もどきの煙突パートカラーのシーンはいい感じだ。


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アザーズ ニコールキッドマン

2011-02-06 17:24:02 | 映画(洋画:2000年以降主演女性)
映画「アザーズ」は英国チューダー調の古いお屋敷を舞台にしたスリラー映画だ。トムクルーズが題材を買い制作にあたる。当時妻だったニコールキッドマンが主演した。屋敷の中の部屋から、奇妙な物音が聞こえ家族が混乱していく姿を描く。殺人が次々におきるというような血にまみれた映画ではなく、サイコスリラーというべき恐怖心理の妙に入り込む作品だ。



第2次世界大戦末期の英国、主人公ことニコール・キッドマンと、アレルギー体質のため太陽光線を浴びることのできない娘アンと息子ニコラスは、チューダー様式の広大な屋敷の中で親子3人で暮らしていた。夫は出征した後帰ってきていない。そんなある日、老婦人と言葉を喋ることのできない女性、庭師の老人の3人が、屋敷の使用人として招き入れられる。
ある時、子供の泣き声がするのに二コールが気づく。息子が泣いていると思って駆けつけると何もない。娘かと思うとそうでもない。どうしたのか?と不安に思うニコールキッドマン。その後も屋敷の中で、他人の足音や話し声が響き渡り、ショパンのピアノソナタが聞えるという現象が頻繁に起きはじめる。誰かが勝手に侵入しているのではとニコールキッドマンはおびえるのであるが。。。。



ヒッチコックの「レベッカ」も同じように急勾配の切妻屋根のチューダー様式の洋館が舞台となった。あの作品は白黒であった。しかも、怖い使用人がいて不気味だった。今回はカラー作品、あえて子供を太陽アレルギーの設定にすることで、部屋の中を暗いままにする。その方がスリラーのムードが出るからであろう。子供を操りながら恐怖感におびえさせようとするが、さほど怖くはない気もする。脇役たちにあまり恐怖感をいだかなかったせいであろう。

ニコールキッドマンは2001年のこの作品くらいから主演が目立つようになった。まもなくトムクルーズと離婚し、それと同時に美しさにどんどん磨きがかかっていった気がする。90年代初期のころは若い魅力はあるけれど、ちょっとアカぬけないように自分には見える。そんな美しくなっていく彼女を見るだけでもいい気がする。
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