映画とライフデザイン

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映画「ラ・メゾン 小説家と娼婦」アナ・ジラルド

2024-01-07 06:35:54 | 映画(フランス映画 )
映画「ラ・メゾン 小説家と娼婦」を映画館で観てきました。


映画「ラ・メゾン」は自らの娼婦体験を小説にしたフランス人女性エマ・ベッケルの物語。もちろん18禁作品だ。女性監督アニッサ・ボンヌフォンがメガホンを持ち、作家エマ役でアナ・ジラルドが主演である。日本でもAV女優の経験がある作家鈴木涼美がいるけど、フランスの方がもっと大胆なことする。女性スタッフ中心にできた映画だけに、映画館の観客には女性も混じっている。

フランス人の27歳の作家エマは実際に娼館で体験したことを小説の題材にしようとベルリンの高級娼館「ラ・メゾン」で働く。そこで出会った顧客とのプレイを中心に、同僚の娼婦のパフォーマンスも映し出す話だ。


美形の作家が娼館で出会う男との体験を中心に映像が進む。
日活ポルノのように登場人物の人間関係で物語ができるわけでない。色んな顧客とのプレイを次から次に映していくが、それぞれの男女の絡みの時間は短い。一時代前の外国ポルノ映画のハードコア的な要素はない。ちょっと古いけど、溝口健二監督「赤線地帯」のように、それぞれの娼婦がその道に入らざるを得ない家庭事情はまったく語られない。最近の日本映画に多い貧困で風俗に流れるテーマの暗さがない。待合にいる娼婦たちはある意味おおらかだ。


高級娼館には5人前後の人種が入り混じった女性たちがいる。ペドロアルモドバル監督作品での常連ロッシ・デ・パルマもそのうちの1人を演じる。最初に面通しして、主人公アナ・ジラルドをはじめとした美女たちの挑発を受けて男が女性を選ぶ。費用は200ユーロで、キスや生など20ユーロのオプションもある。作家のエマは徐々にプレイに慣れてくる。短い体験のつもりがイヤなことがあっても、なかなか辞めない。エマは娼館での出来事を休憩時間にノートに書く。メモが増えていくが執筆まで至らずそのまま2年つとめる。

色んな顧客がくる。女性を見ながら自分でいたす男、彼女ができたけど自信がなく教えを乞いにくる男、SMプレイもあり、禁止なのに無理やりドラッグを使わせる客もいる。レズビアンではないけど、好奇心で女性の愛撫を求めるエレガントな女性もくる。手を変え品を変えた顧客のシーンがあるので、似たようなシーンが続いても観ていて退屈はしない


娼館の中は英語が共通語になっている。ドイツ語ではない。ところが、この英語は聞き取りづらい。字幕と英語のセリフに合致が見出せない。逆にフランス語はわかりやすい。こちらはアタマに入っていく。

あまりいい映画やっていないので、暇つぶしにはなるといった感じだな。

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