映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

スーパー! 

2012-02-09 19:01:25 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
映画「スーパー!」はアメリカンコミック調の覆面ヒーローもの映画だ。
スパイダーマン、バットマンよりも「キックアス」の匂いが強い。
ただし、主人公は冴えない中年だ。あるとき神の啓示を受けコスチュームヒーローに変身する。相棒の女の子とともに悪の退治をする。割と楽しい。


主人公ことレイン・ウィルソンは、町のダイナーでコックをしているさえない中年男だ。美しい妻との結婚式と逃げる泥棒を捕まえたことを人生で輝くこととしてその絵をはって毎日見ている。ドラッグに依存している妻ことリブ・タイラーが、ドラッグティーラーことケヴィンベーコンの元へ向かい、家を出て行ってしまう。主人公は家に妻を取り戻そうとするが彼女は戻らない。主人公は落胆する。
ある日家で悶々としていた主人公に突如神の啓示が来る。主人公はよく行っていたコミック雑誌店で得たヒントを元に赤のコスチュームをデザインする。そして“クリムゾン・ボルト”と名乗って町の悪と闘い始める。麻薬取引の買人を中心にこらしめる。コミック雑誌店の女店員ことエレン・ペイジは町で活躍する「クリムゾンボルト」を見て店に主人公だと気がついていた。そんな彼に押しかけ的に相棒になった。ボルティーと名乗る彼女と共に行列を割り込みする人にお仕置きしたりする。

主要な俳優はA級映画脇役中心のケヴィンベーコンとB級映画の主演級レイン・ウィルソンとJUNOで16歳の妊婦を演じたエレン・ペイジだ。そこにリブタイラーが加わる。
それぞれに個性を見せて、演技自体は悪くない。

正義の映画のようだけど、ちょっと行列に割り込んだだけで、激しく懲らしめたり、このコスチューム男は他の映画のヒーローと違う動きをする。でもうーんと思うときでも、アメコミタッチの映像にごまかされる。
相手を傷つける描写がえげつない部分もある。スプラッター的にも見える。いくつかのシーンでは気持ち悪いので見ていて目を思わずそむけてしまう。
レイン・ウィルソンのダメ男ぶりが楽しく、 エレン・ペイジがかわいい。

悪党やっつけるたびに大喜びする姿が妙に印象的だ。
ケヴィン・ベーコンの映画界でのつながりを「ベーコン指数」なんて言ったりする。彼は悪役の比率が半分くらいだ。今回も「らしさ」を出すが、「激流」の時のようなきつい顔ではない。ここでは役を楽しんでいるのかもしれない。
カルト的人気になりそうな映画だ。

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