映画「レミゼラブル」遅まきながらdvdで見た。
「うーん」もっと早く見ておけばよかった。今さらながら感動です!!
セリフ代わりに歌続きの映画と聞いていたので、個人的に苦手意識があった。原作は前に読了して、内容の大筋はつかんでいる。見始めていきなり、囚人たちがロープを引きづる場面の壮大さにビックリ
どちらかというと本当のプロ歌手ではない俳優たちがすばらしい歌声をきかせてくれ徐々に感動は強まる。劇場で見るチャンスあれば、もう一度行ってきます。
おなじみのストーリーだが振り返ってみる。
1815年となり、フランス革命の後、ナポレオンがその勢力を欧州全域に広げた時期も終りとなっていた。ウィーン会議で復古主義がとなえられる頃、民衆は貧困にあえいでいた。
主人公ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、パンを盗んだ罪で19年間投獄されていた。途中で脱走の罪もあり長期間にわたったのだ。まずは囚人たちの苦役のシーンを映す。そこには監視するジャベール(ラッセルクロウ)もいた。
仮釈放されたが、前歴もあり仕事にもつけない。空腹をいやすために教会にお願いに行く。そこで司教がやさしくもてなしてくれた。それなのにバルジャンは金になりそうな銀のお皿を盗んで抜け出すのだ。バルジャンは捕まってしまう。警察がバルジャンを引き連れて銀の皿を持って司教の所へ向かう。
しかし、司教は「これは差し上げた物だ」とかばってくれた。
罪を赦してくれた司教の慈悲に触れバルジャンは生まれ変わる。
1823年時がたち、バルジャンはマドレーヌと名前を変え、工場主として成功を収め、市長の地位に上り詰めていた。
市長の元を警官のジャベールが表敬訪問した。ジャベールは市長の声に聞き覚えがあった。まさか行方不明となったあの囚人とは違うだろうと思うが、疑惑の念を持った。
一方、ジャベールの工場でファンテーヌ(アン・ハサウェイ)が働いていた。彼女には幼い娘がいて、貧困にあえいでいた。工場の上司が彼女にちょっかいを出すが、彼女は拒絶する。そして工場を追い出されるのだ。人に預けている娘への仕送りをするために懸命に働いていたが、お金を次々に要求され、彼女は身売りするしかない状態になっていた。
別の町で「バルジャン」が逮捕されたという情報が主人公の元に入る。ジャベールからだ。しかし、罪のない人がつかまることに心を痛めたバルジャンは、法廷で自分の正体を明かしてしまう。
そして再び警官のジャベールに執拗に追われることになったのだ。
そのころ、バルジャンは生活に困り路頭に迷うファンテーヌと知り合う。ファンテーヌは疲れきり身体も病んでいた。主人公は彼女から幼い娘コゼットの未来を託される。
バルジャンはコゼットを養っている宿屋の亭主テナルディエ(サシャ・バロン・コーエン)とその妻マダム・テナルディエ(ヘレナ・ボナム=カーター)のもとへ行き手切れ金を支払い引き取る。
ジャベールの追跡をかわしてパリへ逃亡する。コゼットに愛情をそそぎ父親として美しい娘に育てあげる。
1832年に時代は変わる。王政復古を迎え、ルイ18世が即位する後、シャルル10世の時代を経て、ルイフィリップという英雄を迎える。ルイフィリップはアメリカ独立戦争でも活躍したラファイエットを将軍とした7月革命を1830年に起こしたあと帝位につく。それでもパリは落ち着いていない。
民衆の生活は窮乏しているからだ。そんな時パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発、バルジャンやコゼットもその騒動にからまっていくが。。。
バルジャンが皿を盗む話から、工場経営者兼市長になるあたりの展開が意外に早い。
バルジャンの経営する工場が出てくるまで20分かかっていない。しかも、心の葛藤を映し出すことなく
すぐさま裁判所で告白する。ファンテーヌの悲劇の話が終わるまで40分強だ。この長丁場では短い。
この作品で一番のテーマはバルジャンとそれを追うジャベールの絡みだが、預かった娘であるコゼットの恋にウェイトが予想以上におかれる。
有名な歌が続く。どれもこれも心に響くいい曲だ。
主演のヒュージャックマンは好演で、歌声もすばらしい。難役を見事にこなした印象だ。
アンハサウェイは汚れ役をしてオスカー助演女優賞をもらえてよかったと思うけど、彼女にはもっとゴージャスな役をやってもらいたいというのが自分の本心だ。
敵役のラッセルクロウの歌は「素人のど自慢」みたいで吹き出しそうになったが、情感こもっていてよかった。意外な面を見ると引き寄せられる。
この映画で一番よく見えたのはエポニーヌ(サマンサ・バークス)だ。彼女が歌う「オン・マイ・オウン」を聴いたときが一番背筋がぞくっとした。
テナルディエ夫妻というハチャメチャなといっていい両親を持つエポニーヌが年頃になった。彼女はマリウスを好きになっている。マリウスは60年代の大学生が学生運動に走ったがごとく人民運動に身を投じている。よくあるパターンだ。そういう左翼系の男にほれる女は多い。昔の女優によくいるなあ。
ところが、彼はよりによってコゼットに一目ぼれをしてしまった。
大好きな男が昔からの幼馴染に魅かれるときの複雑な心境、何かかわいそう。そこで心情を歌に披露する。このバラードが抜群にいい。
昔は自分の家に預けられていた子だった。それがなぜか立場が逆転する。つらいなあ。
他にもつらい気分にさせられるシーンは数多くあるが、このかなわない恋が一番切ない。
しかも、最後には二人の恋に手を貸す。なんて素敵な女性なんだろう。そう思わせていた。
最後に向けて感動に酔いしれるような「民衆の歌」すばらしい
最高だ!
「うーん」もっと早く見ておけばよかった。今さらながら感動です!!
セリフ代わりに歌続きの映画と聞いていたので、個人的に苦手意識があった。原作は前に読了して、内容の大筋はつかんでいる。見始めていきなり、囚人たちがロープを引きづる場面の壮大さにビックリ
どちらかというと本当のプロ歌手ではない俳優たちがすばらしい歌声をきかせてくれ徐々に感動は強まる。劇場で見るチャンスあれば、もう一度行ってきます。
おなじみのストーリーだが振り返ってみる。
1815年となり、フランス革命の後、ナポレオンがその勢力を欧州全域に広げた時期も終りとなっていた。ウィーン会議で復古主義がとなえられる頃、民衆は貧困にあえいでいた。
主人公ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、パンを盗んだ罪で19年間投獄されていた。途中で脱走の罪もあり長期間にわたったのだ。まずは囚人たちの苦役のシーンを映す。そこには監視するジャベール(ラッセルクロウ)もいた。
仮釈放されたが、前歴もあり仕事にもつけない。空腹をいやすために教会にお願いに行く。そこで司教がやさしくもてなしてくれた。それなのにバルジャンは金になりそうな銀のお皿を盗んで抜け出すのだ。バルジャンは捕まってしまう。警察がバルジャンを引き連れて銀の皿を持って司教の所へ向かう。
しかし、司教は「これは差し上げた物だ」とかばってくれた。
罪を赦してくれた司教の慈悲に触れバルジャンは生まれ変わる。
1823年時がたち、バルジャンはマドレーヌと名前を変え、工場主として成功を収め、市長の地位に上り詰めていた。
市長の元を警官のジャベールが表敬訪問した。ジャベールは市長の声に聞き覚えがあった。まさか行方不明となったあの囚人とは違うだろうと思うが、疑惑の念を持った。
一方、ジャベールの工場でファンテーヌ(アン・ハサウェイ)が働いていた。彼女には幼い娘がいて、貧困にあえいでいた。工場の上司が彼女にちょっかいを出すが、彼女は拒絶する。そして工場を追い出されるのだ。人に預けている娘への仕送りをするために懸命に働いていたが、お金を次々に要求され、彼女は身売りするしかない状態になっていた。
別の町で「バルジャン」が逮捕されたという情報が主人公の元に入る。ジャベールからだ。しかし、罪のない人がつかまることに心を痛めたバルジャンは、法廷で自分の正体を明かしてしまう。
そして再び警官のジャベールに執拗に追われることになったのだ。
そのころ、バルジャンは生活に困り路頭に迷うファンテーヌと知り合う。ファンテーヌは疲れきり身体も病んでいた。主人公は彼女から幼い娘コゼットの未来を託される。
バルジャンはコゼットを養っている宿屋の亭主テナルディエ(サシャ・バロン・コーエン)とその妻マダム・テナルディエ(ヘレナ・ボナム=カーター)のもとへ行き手切れ金を支払い引き取る。
ジャベールの追跡をかわしてパリへ逃亡する。コゼットに愛情をそそぎ父親として美しい娘に育てあげる。
1832年に時代は変わる。王政復古を迎え、ルイ18世が即位する後、シャルル10世の時代を経て、ルイフィリップという英雄を迎える。ルイフィリップはアメリカ独立戦争でも活躍したラファイエットを将軍とした7月革命を1830年に起こしたあと帝位につく。それでもパリは落ち着いていない。
民衆の生活は窮乏しているからだ。そんな時パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発、バルジャンやコゼットもその騒動にからまっていくが。。。
バルジャンが皿を盗む話から、工場経営者兼市長になるあたりの展開が意外に早い。
バルジャンの経営する工場が出てくるまで20分かかっていない。しかも、心の葛藤を映し出すことなく
すぐさま裁判所で告白する。ファンテーヌの悲劇の話が終わるまで40分強だ。この長丁場では短い。
この作品で一番のテーマはバルジャンとそれを追うジャベールの絡みだが、預かった娘であるコゼットの恋にウェイトが予想以上におかれる。
有名な歌が続く。どれもこれも心に響くいい曲だ。
主演のヒュージャックマンは好演で、歌声もすばらしい。難役を見事にこなした印象だ。
アンハサウェイは汚れ役をしてオスカー助演女優賞をもらえてよかったと思うけど、彼女にはもっとゴージャスな役をやってもらいたいというのが自分の本心だ。
敵役のラッセルクロウの歌は「素人のど自慢」みたいで吹き出しそうになったが、情感こもっていてよかった。意外な面を見ると引き寄せられる。
この映画で一番よく見えたのはエポニーヌ(サマンサ・バークス)だ。彼女が歌う「オン・マイ・オウン」を聴いたときが一番背筋がぞくっとした。
テナルディエ夫妻というハチャメチャなといっていい両親を持つエポニーヌが年頃になった。彼女はマリウスを好きになっている。マリウスは60年代の大学生が学生運動に走ったがごとく人民運動に身を投じている。よくあるパターンだ。そういう左翼系の男にほれる女は多い。昔の女優によくいるなあ。
ところが、彼はよりによってコゼットに一目ぼれをしてしまった。
大好きな男が昔からの幼馴染に魅かれるときの複雑な心境、何かかわいそう。そこで心情を歌に披露する。このバラードが抜群にいい。
昔は自分の家に預けられていた子だった。それがなぜか立場が逆転する。つらいなあ。
他にもつらい気分にさせられるシーンは数多くあるが、このかなわない恋が一番切ない。
しかも、最後には二人の恋に手を貸す。なんて素敵な女性なんだろう。そう思わせていた。
最後に向けて感動に酔いしれるような「民衆の歌」すばらしい
最高だ!