映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

2020年読んだ本 

2020-12-31 08:53:02 | 
1.努力2.0 ときど◎
2.シンギュラリティは近い レイ・カーツワイル◎◎

3.人類の未来 NHK出版 
4.脳の右側でかけ ベティ・エドワーズ
5.トランジション ウィリアム・ブリッジズ
6.最強のFX 15分足デイトレード ぶせな◎
7.直観と論理をつなぐ思考法  佐宗国威◎

8.在野研究ビギナーズ 荒木優太
9.クリエイティブ・マインドセット トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー◎◎
10.ビートルズの謎 中山康樹
11.デザイン思考が世界を変える  ティム・ブラウン
12.アーチストのためのハンドブック デイヴィッド・ベイルズ
13.一生モノの人脈力 キース・フェラッジ◎
14.描いて売り込め!超ビジュアルシンキング ダン・ローム◎
15.消費税10%以降の日本経済 安達誠司◎

16.4日で使える実践超ビジュアルシンキング ダン・ローム
17.脳は楽観的に考える ターリ・シャーロット
18.イノベーションの達人 トム・ケリー◎
19.週刊文春 シネマチャート全記録 
20.アベル式テクニカル売買のコツ ジェラルド・アベル
(1月20冊)
21.カベの超え方 スティーブン・プレスフィールド
22.ミルトン・フリードマンの日本経済論 柿埜 真吾◎◎
23.真トレーダーズバイブル 小次郎◎

24.日経225先物ストレスフリーデイトレ勝利の方程式 ついてる仙人
25.ミレニアム世代革新者たち 日本経済新聞社編
26.日本の右翼 猪野健治
27.文豪文士が愛した映画たち 根本隆一郎編
28.日銀日記 岩田規久男◎◎
29.モチベーション革命 尾原和啓
30.イノベーションファシリエーター 野村恭彦
31.プラットフォーム 尾原和啓
32.ポジティブ・チェンジ ダイアナ・ホイットニー
33.やりとげる力 スティーブン・プレスフィールド
(2月 13冊)
34.受験英語と日本人 江利川春雄◎
35.ザ・タートル マイケル・コベル◎

36.ツキの科学 マックス・ギュンター
37.ハリウッド白熱教室 ドリュー・キャスパー◎
38.免疫力を強くする 宮坂昌之
39.作家との遭遇 沢木耕太郎
40.伊藤和夫の英語学習法 伊藤和夫◎
(3月 7冊)
41.確実に利益を生み出す不動産投資の教科書 姫野秀樹
42.頭がよくなる本第4版 トニーブザン◎◎
43.「数字で考えるは武器になる」 中尾隆一郎
44.投資家のためのマネーマネジメント ラルフ・ヴィンス
45.矢口新の短期トレード教室 矢口新◎
46.新エクセレントカンパニー トム・ピーターズ◎◎
47.生き残りのディーリング 矢口新◎◎
48.現代経済学の直感的方法 長沼伸一郎◎

49.デジタル・デイ・トレーディング
50.WDギャン著作集 ◎◎
51.鉄壁FX  笹田喬志
52.サハラの歳月 三毛
(4月 12冊)
53.株の技術大全 相場師朗
54.世界一安全なカラ売り 相場師朗◎
55.バカを一撃で倒す日本の正解 高橋洋一◎
56.教育は何を評価してきたのか 本田由紀◎◎

57.ADHDでよかった 立入勝義
58.運は人柄 鍋島雅治◎
59.マニュアルをなめるな 中田亨◎

60.ファンベース 佐藤尚之
61.勝ち続ける意思力 梅原大吾
62.人はなぜ集団になると怠けるのか 釘原直樹
63.武器としての決断思考 瀧本哲史
64.偏差値10の差を逆転する 山崎元
65.物語の体操 大塚英志◎
66.キャラクター小説の作り方 大塚英志◎

67.朝日ぎらい 橘玲
68.セクシープロジェクトで差をつけろ トム・ピーターズ◎◎
69.知能販のプロになれ トム・ピーターズ◎
70.超一流になるには才能か努力か? アンダース・エリクソン◎◎

71.グリッド 
72.最高の結果を出すKPIマネジメント 中尾隆一郎
73.ソーシャル物理学 アレックス・ペントランド ◎
74.リベラルアーツの学び方 瀬木比呂志◎

75.株を極める! リスク管理・資金運用 プロのノウハウ 矢口新
76.究極の独学術 瀬木比呂志◎
77.大収縮1929-1933「米国金融史」第7章 ミルトン・フリードマン◎◎
78.エクセレントな仕事人になれ トム・ピーターズ◎
79.ブランド人になれ トム・ピーターズ◎◎
80.経済学の巨人危機と闘う 日経新聞社◎
81.ノンフィクションの技法 ジョン・マクフィー◎

82.東大キャリア教室で1年生に伝えていること 
83.日本の15歳はなぜ学力が高いのか? ルーシー・クレハン
84.正直シグナル アレックス・ペントラン
85.人は原子、世界は物理法則で動く マーク・ブギャナン◎
86.敗者の読書術 高橋弘樹◎

(5月 34冊)
87.リスク上 Pバーンスタイン◎
88.記憶の箱舟 鶴ヶ谷真一◎
89.職場の人間科学 ベン・ウェイバー◎

90.覚えられない人の3秒記憶術 竹下和男
91.東京さんぽ図鑑 スタジオワーク◎
92.デザインされたギャンブル依存症 ナターシャ・ダウ・シェール
93.市場は物理法則で動く マーク・ブギャナン◎
94.英語は頭から訳す 竹下和男
95.リスク下 Pバーンスタイン
96.複雑な世界、単純な法則 マーク・ブギャナン
97.誰も教えてくれなかった運とツキの法則 林野宏
98.精神分析と自閉症 竹中均
99.自閉症の時代 竹中均◎
100.新自由主義の妖怪 稲葉振一郎◎
101.リスクの心理学 アリ・キエフ◎
102.政府からの自由 ミルトン・フリードマン◎◎
103.日本人にとってエルサレムとは何か 臼杵陽◎
104.戦後日本史は嘘ばかり 高橋洋一◎
105.名著から学ぶ創作入門 ロイ・ピーター・クラーク◎◎

106.自閉症とラノベの社会学 竹中均
107.巨匠が解く日本経済の難問 日本経済新聞社◎◎
(6月 21冊)
108.室内生活 楠木建◎◎
109.書を読んで羊を失う 鶴ヶ谷真一
110.紙背に微光あり 鶴ヶ谷真一
111.経済物理学 高安秀樹◎
112.トレーダーの心理学 アリ・キエフ◎

113.勝つ人の考え方負ける人の考え方 林野宏
114.一年有半 中江兆民
115.アインシュタインの旅行日記 
116.知的ヒントの見つけ方 立花隆
117.血族の王 岩瀬達哉◎
118.ソーシャルメディアの経済物理学 高安美佐子
119.ビジネスフォーパンクス ジェームズ・ワット◎◎
120.あれか、これか 野口真人◎
121.受験必要論 林 修◎

122.とんでもなく役に立つ数学 西成活裕
123.科学的管理法の諸原理 フレデリック・テイラー◎
124.道端の経営学 マイケル・マッツェオ
125.お金はサルを進化させたか 野口真人
126.たった一つを変えること ダン・ロスステイン◎
127.秘密な事情 清水一行◎
128.アウトプットする力 「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法  斎藤孝◎

129.モーツァルト 小林秀雄
130.イノベーション5つの原則 カーティス・カールソン
131.断言-読むべき本・だめな本 山形浩生◎◎
132.緊急重役会 城山三郎
133.経済と人間の旅 宇沢弘文
134.ハーレム・チルドレンズ・ゾーンの挑戦 ポール・タフ◎◎
135.深作欣二ラストメッセージ 映像塾プロジェクト
136.ワインバーグの文章読本 GMワインバーグ◎
(7月 29冊)
137.歴史の思考法 東大歴史学部会
138.不倫の流儀 ホイチョイ・プロダクションズ
139.コンサルタントの道具箱 GMワインバーグ
140.新教養主義宣言 山形浩生
141.漂えど沈まず 白川道
142.浮かぶ瀬もあれ 白川道
143.ケインズ雇用と利子とお金の一般理論要約 山形浩生◎
144.雇用と利子とお金の一般理論 山形浩生訳 ジョンメイナードケインズ
145.私の財産告白 本多静六◎
146.好きになる数学入門 宇沢弘文◎
147.半歩遅れの読書術2 日経新聞社◎

148.蜂の寓話 バーナード・マンデヴィル
149.読書のとびら 岩波書店
150.功利主義者の読書術 佐藤優
151.二度読んだ本を三度読む 柳広司
152.書物の愉しみ 井波律子◎◎
153.消えゆく横丁 藤木TDC
154.日本の町並み集落1300 川村善之◎
155.だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ 都築響一
156.訳者解説 山形浩生
157.多元化する能力と日本社会 本田由紀◎◎
158.グレングールド発言集 グレングールド◎

159.東京の横丁 永井龍男 
160.永井荷風一人暮らしの贅沢 永井永光
161.大読書日記 鹿島茂◎
162.読書のとびら 岩波編
163.月光に書を読む 鶴ヶ谷真一
164.書いては書き直し ニールサイモン◎
165.六本木六丁目残影 伊藤照彦
166.ぼくの昭和ジャズ喫茶 高瀬進
167.赤坂檜町テキサスハウス 永六輔、大竹省二
168.虚人のすすめ 康芳夫◎◎
169.コンサルタントの秘密 GMワインバーグ
170.コンテンポラリーアートライティングの技術  ギルダ・ウィリアムズ◎◎
171.トレーダーの精神分析 ブレット・N・スティーンバーガー◎
172.フリーランス40歳の壁 竹熊健太郎◎

173.図解統計学入門 高橋洋一
174.篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 竹熊健太郎
(8月 38冊)
175.中国文章家列伝 井波律子◎
176.経済のしくみがわかる数学の話 高橋洋一
177.虚人魁人康芳夫 康芳夫◎◎
178.李陵弟子名人伝 中島敦◎◎

179.東京花街粋な町 上村敏彦
180.江戸→TOKYOなりたちの教科書2丸の内銀座神楽坂から東京を解剖 岡本哲志◎
181.名妓の夜咄 岩下尚史
182.60年代pop少年 亀和田武
183.昭和という時代を生きて 氏家齋一郎
184.田村敏雄伝 小林英夫◎
185.すごい記憶術 青木健
186.マインドマップ活用塾 トニーブザン◎
187.超格差社会アメリカの真実 小林由美◎◎

188.アラブ革命はなぜ起きたか エマニュエル・トッド
189.自閉症スペクトラムとは何か 千住淳
190.江戸→TOKYOなりたちの教科書1 岡本哲志◎
191.世界史の中の文化大革命 馬場公彦◎◎

192.神楽坂本 帰ってきた
193.ふだん使いの神楽坂
194.問題は英国ではない、EUなのだ エマニュエル・トッド◎
195.東京時間旅行 鹿島茂
196.80年代スキャンダラス報道の時代 須田慎太郎
197.家族システムの起源1ユーラシア エマニュエル・トッド◎
198.超一極集中社会アメリカの暴走 小林由美◎
199.酒池肉林 井波律子◎◎

200.東京一極集中が日本を救う 市川宏雄
201.半値になっても儲かる「つみたて投資」 星野泰平
202.超簡単お金の運用術 山崎元
203.親リッチ 宮本弘之
204.土井英司の超ビジネス書講義 土井英司
205.終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 星野泰平
206.アガサクリスティの秘密ノート上下 アガサ・クリスティ
207.本当に偉いのか 小谷野敦
208.現代日本の中国像ー日本敗戦から文化大革命・日中復交まで 馬場公彦◎◎
209.日本人は知らない中国セレブ消費 袁静
210.統計データが語る日本人の大きな誤解 本川裕◎
211.俺の日本史 小谷野敦◎

212.東京のナゾ研究所 河尻定
213.情報だけ武器にしろ 堀江貴文
214.ハーバードビジネススクールー不幸な人間の製造工場 フィリップ・ブロートン
215.ゼロからわかる積立投資のすすめ方 星野泰平
216.悪人のつくった会社はなぜ伸びるのか 曽和利光◎
217.読書の腕前 岡崎武志
218.熱狂する現場の作り方 松山洋◎
(9月 44冊)
219.忘れられたベストセラー作家 小谷野敦
220.日本統治時代を肯定的に理解する 朴贊雄◎
221.溥儀 入江曜子◎

222.コンビニ店員は見た 和田静香
223.東京ロックバー物語 和田静香
224.あかいひと 須田慎太郎
225.勉強法が変わる本 市川伸一◎
226.教育の職業的意義 本田由紀◎◎

227.ベストセラーだけが本である 永江朗
228.スー女のみかた 和田静香
229.定本私の二十世紀書店 長田弘
230.奇人と異才の中国史 井波律子
231.現代日本の中国像ー日中国交正常化から天安門事件・天皇訪中まで 馬場公彦◎◎
232.不安な経済・漂流する個人 リチャード・セネット◎

233.腐敗と格差の中国史 岡本隆司
234.工学部ヒラノ教授と昭和のスーパーエンジニア 今野浩◎
235.歴史で読む中国の不可解 岡本隆司
236.昭和史が面白い 半藤一利◎◎
237.自分とは違った人たちとどう向かい合うか ジグムント・バウマン
238.クラウツマン リチャード・セネット◎
239.紫禁城ー清朝の歴史を行く 入江曜子◎

240.エマニュエル・トッドで読み解く世界史 鹿島茂
241.古本道入門 岡崎武志
242.人と会う力 岡崎武志
243.奇跡の論文図鑑 NHK
244.暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 牧久◎
245.書評の仕事 印南敦史◎

246.風水という名の環境学 上田信
247.論文の技法 ハワード・ベッカー
248.プロになるための文章術 ノア・リュークマン
249.運を加速させる習慣 矢澤亜希子
250.稼ぐ人は思い込みを捨てる 坂口孝則
251.教養としての投資入門 ミアン・サミ
252.絵はすぐに上手くならない 成富ミヲリ
(10月 34冊)
253.開発主義の時代へ 高原明生&前田宏子
254.中国の歴史 海と帝国 上田◎
255.書くことについて 野口悠紀雄◎◎

256.努力不要論 中野信子
257.利益は率より額をとれ 坂口孝則◎
258.AI時代の超発想法 野口悠紀雄◎
259.超AI整理法 野口悠紀雄◎
260.話すだけで書ける究極の文章法 野口悠紀雄◎◎
261.ディープシンキング ガリル・カスパロフ◎◎
262.美徳のよろめき 三島由紀夫◎

263.清朝と近代世界 吉澤誠一郎
264.知の旅は終わらない 立花隆◎◎
265.奇跡のメモ術 池田義博
266.日本共産党の研究1 立花隆◎◎◎
267.肉体の学校 三島由紀夫◎
268.ビジネススクールでは学べない世界最先端経営学 入山章栄◎
269.左翼老人 森口朗◎◎
270.使える国語の考え方 橋本陽介◎

271.スパークする思考 内田和成
272.ヒトラー演説 高田
273.キリンビール高知支店の奇跡 田村潤◎◎
274.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎

275.幸福優位7つの法則 ショーンエイカー
276.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎◎
277.おいしいから売れるのでない 正垣泰彦◎◎
278.日本共産党の研究2 立花隆◎◎

(11月26冊)
279.外遊日記 三島由紀夫
280.日本共産党の研究3 立花隆◎
281.リアルオプションの思考と技術 川口有一郎◎
282.臨死体験 立花隆◎

283.カジノ 黒野十一
284.極私的東京名物案内 坪内祐三
285.1972 坪内祐三◎
286.文庫本を狙え 坪内祐三◎

287.中核と革マル上 立花隆
288.天皇と東大上 立花隆◎
289.令和版 神速の麻雀 堀内システム55 堀内正人◎
290.米国製エリートは本当にすごいのか 佐々木紀彦◎
291.ベストセラー伝説 本橋信宏◎
292.禁断の説得術 村西とおる◎
293.酒中日記 正 坪内祐三◎

294.酒中日記 続 坪内祐三
295.証言 臨死体験 立花隆
296.田中真紀子研究 立花隆◎
297.四百字十一枚 坪内祐三
298.右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない 坪内祐三
299.昭和にサヨウナラ 坪内祐三
300.旅心はリュートにのって 星野博美◎◎
301.零の発見 吉田
302.天皇と東大下 立花隆◎◎◎
303.文庫本玉手箱 坪内祐三◎

304.破滅ー梅川昭美の30年 毎日新聞社会部
305.おたくの本懐 長山靖生
306.文庫本宝船 坪内祐三◎
307.決定版上方芸能列伝 澤田隆治◎◎

308.青春の東京地図 泉麻人
309.神楽坂純愛 深井美野子
310.懐かしい東京を歩く 森本哲郎
311.葉山日記 吉田仁
312.文庫本福袋 坪内祐三◎
313.昭和天皇・マッカーサー会見 豊下楢彦◎◎◎

314.自由の精神 萩原延壽
315.映画をたずねて 井上ひさし対談集
316.石川淳 評論選
317.2016年の週刊文春 柳澤健◎◎
(12月 38冊)

合計317冊

2016年225冊→2017年264冊→2018年201冊→2019年268冊→2020年317冊
楠木建、鹿島茂、山形浩生、坪内祐三といった読書家の薦める本を今年はずいぶんと読んだ。たとえば、幅広く本をピックアップする坪内祐三は自分と同世代の東京育ちで似たような体験をしているのに驚く。今年亡くなったけど、「酒中日記」を読むと夜の銀座、新宿をはしご酒をする酒好きだということがわかる。似たような飲み方をしている自分は彼を反面教師にしなければならない。でも、彼の文庫本紹介の連載がなくなるのはさみしい。ただ、坪内祐三の薦める本にはビジネス系の本はない。一橋大学の楠木建がチョイスした経済学、経営学の本をピックアップしてみて自分に合うかどうかを書店や図書館で判断して読むだけでも補足できる。翻訳家山形浩生もある意味同系統で、この2人の存在は大きい。山形浩生の頭脳は極めてするどく訳はピカイチだ。2020年の世の中株式で資産が増えているといわれるが、こっちの方は本を読んでもダメだな。

同世代の佐藤優も嫌いじゃないが、新自由主義を目の敵にする態度が気に入らない。知性はあるけど、牢獄時代を含めた外務省のキャリアを終わった時点で実体験人生が止まっている。そこが弱い。中国史の井波律子さんが今年亡くなった。残念である。とんでもない奇人が多い中国史に登場する人物を心やさしく紹介する。書評集「書物の愉しみ」をよむだけで、中国に関係する本で何をピックアップしていいのかわかる。2018年から2019年にかけてはイスラム史および中国回族との関係に強い関心を持ったが、今年は明と清の時代に引き寄せられた。星野博美さんの「旅心はリュートにのって」は一瞬リュート体験記かと思ったら、イベリア半島の歴史や十字軍の顛末に焦点があてられ快適な読後感を持てた。

今年改めてすごいと思ったのは立花隆である。田中角栄研究もあってか自分は彼を反体制左翼人と誤解していた。うっかりしていた。むしろ日本の学生運動と左翼運動をまったく信じていない。ここが佐藤優との違いだ。中立な立場で左右両面の立場にするどく切り込む立花隆の姿勢にもっと早く気づけばよかった。「日本共産党研究」、「天皇と東大」における徹底的な取材と重量級の内容には恐れ入る。そう思っていたら、自分の好きな柳澤健2016年の週刊文春という本を年末に出した。休みに入ってから読む。彼も自分と同世代、今までの柳澤の著作同様にむちゃくちゃ面白い。題名で損している気がする。文藝春秋のいい意味での池島信平時代からの歴史が刻み込まれている。快適に年を越せそうだ。

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