後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

クリスマスの飾りつけと祈り

2014年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム
クリスマスが近づいたので教会の飾りつけの写真を撮りに行ってきました。
カトリック小金井教会とミラノ宣教会のカトリック府中教会のイエス様の誕生の情景を模型で示した飾りです。
ベツレヘムの町外れの馬小屋の中でお生まれになった様子が作ってあります。
写真を撮る前に2つの教会で静かに感謝の祈りを捧げました。この一年が平穏に過ごせたことを感謝しました。
それからカトリックの府中墓地に行き塚本金明神父様とムニ神父様のお墓参りをしました。塚本神父様はカトリック立川教会の主任司祭として1971年に私と家内へ洗礼を授けて下さった思い出深い神父様です。そしてムニ神父様はカトリック小金井教会の初代主任司祭として1975年から長い間大変お世話になった方です。お二人共私どもの父親のような方々です。神父とはまさに正しい表現だと考えながら墓参りをしました。
今日は祝日なので多くの人が墓参りに来ていました。こんな静かな午後を家内と過ごせたことにも感謝します。
下にカトリック小金井教会の写真を2枚とカトリック府中教会の写真を1枚示します。
そして四番目の写真は東京大司教区の神父様方の墓碑で塚本金明神父様のお名前も刻み込んであります。五番目の写真はムニ神父様のお墓です。東京大司教区ではなくアメリカの修道会の神父様だったのでお墓が別になっています。
両方の神父様が天国で安らかであるようにとお祈りしてまいりました。









クルド族とイスラム国との戦争(2) クルド民族は戦争の主役ではない

2014年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム
中東で広い領土を占領してイスラム国を建国した勢力に対してアメリカが連日空爆をして新しい戦争をしています。
この戦争の今までにない特徴はアメリカ軍の攻撃にサウジアラビア、アラブ首長国連合などのイスラム教国家が多数加わっていることです。従来アメリカに敵対していたイランさえイスラム国を攻撃しています。
従来のこの地域の戦争はアメリカ主導でNATO連合軍が行って来ました。今回の大きな違いはアメリカ主導でイスラム教諸国を戦争の協力者にしていることです。
最近、クルド族が日本のマスコミで何度もとりあげられていますが、それが対イスラム国の戦争の主役とは考えられません。
そこでクルド人の現在の居住地を調べました。下がその居住地域の分布の様子です。
       トルコ 約1140万人
       イラン 約480~660万人
       イラク 約400~600万人
        シリア 約90~280万人
       ドイツ 約50~80万人
       アフガニスタン 約20万人
        アゼルバイジャン 約15万人
        フランス 約12万人
        スウェーデン 約10万人
        イスラエル 約10万人
         レバノン 約8万人
        オランダ 約7万人
         日本、1000人
上の表でトルコの1140万人が特に多く、彼等が独立運動をしているのでトルコ政府が困惑しています。そしてドイツに50万人から80万人と多いのは第二次大戦中にドイツとトルコが同盟国だったので戦後も多くのトルコ移民を受け入れてきたからです。その中にトルコ国籍のクルド人が多数いたわけです。日本が極端に少ないのは日本には移民を入れない原則があるからです。1000人は政治的亡命者とその家族です。
さてこのようなクルド民族がイスラム国と戦う動機は報復心にあります。クルド領を標的にし、クルド人を残酷に扱ったからです。アメリカはすぐにクルド軍を支援で、トルコ領内のクルド部隊の通過をトルコに認めさせたのです。当然、武器弾薬も支援したと考えるのが妥当です。
このイスラム国と「アメリカと多国籍軍」との戦争はどのようになるのでしょう?
その予想は次回に譲ることにして、以下ではもう少し大きな視野で歴史的に考えてみましょう。
皆様もよくご存知のようにチグリス・ユーフラテス河の流域とその近辺は人類の三大文明の発祥の地でした。従ってアラビア半島近辺は高度な文化が発達していたのです。少なくともイギリスなどの近代産業革命が起きるまではヨーロッパ文化よりも優れた文明があったとさえ言われています。
ですから世界文化遺産が数多く存在しています。イラクの世界文化遺産、イランの世界文化遺産、シリアの世界文化遺産などのキーワードで検索するとこ地域はいかに優れた文化が存在していたかが理解出来ます。
この様な地域に終わりなき戦乱が起きているのです。人類の大きな悲劇です。人類の愚かさです。
一番目の写真はイラクの世界文化遺産のハトラの写真です。
二番目の写真はイラクの世界文化遺産のサーマッラーの考古学都市の写真です。
三番目の写真はシリアの世界文化遺産の古代都市ボスラの写真です。
そして今回のイスラム国に対する戦争は多くのイスラム教国家が参加していることを強調するためにサウジアラビア空軍の戦闘爆撃機の写真を四番目と五番目に示します。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)