後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

冬至とクリスマスの関係について

2014年12月22日 | うんちく・小ネタ
今日は冬至です。一年中で夜の間が一番長い日です。
これから太陽の射す時間が次第に長く成長していきます。ですから冬至は一陽来復と言ってお目出度いと考える人もいます。日本ではカボチャを食べたりゆず湯に入ったりして運が良くなるように祈ります。
そしてヨーロッパの北方民族は古くから冬至祭をおこなって春が早く来るのを祈ったのです。この北ヨーロッパにもキリスト教が伝わると、この冬至祭をキリストの誕生日にして祝うようになりました。それが12月24日のクリスマスです。
少し詳しく言えばキリストの生まれたのが25日の明け方ですので誕生日は25日ということになります。ですから24日はクリスマスの前夜祭なのでクリスマス・イヴと言います。
北方民族の冬至祭だったのでトナカイの橇が出てきます。いつもはフィンランドの森に住んでいるサンタクロースがクリスマスの時にはトナカイが牽く橇に乗ってやって来るのです。そして家々の煙突から入って来て子供たちが寝ている間に贈り物を配るのです。全世界の良い子達へ同時に配るのです。
サンタ・クロースのモデルになった聖人は元来はギリシャ正教の東ヨーロッパで活躍していた聖ニコラスさんだったと言われています。とても子供が大好きな聖人だったそうです。そのせいでクリスマスには全世界の良い子へ贈り物を配るのです。もともと東ヨーロッパにいた聖人が何故フィンランドの森に引っ越したのかはさだかではありません。
さだかでないと言えば、実はイエス・キリストの生まれた年も月日も確定していません。西暦元年ではなく紀元前4年だという説も聞いたこともあります。
しかし私は西暦元年ころの12月25日の明け生まれたと信じています。
今日は冬至で、3日後の24日の水曜日にはクリスマスが来ます。
何時もお読み頂いている御恩に感謝して美いい花束の写真をお送りいたします。
いつも有難う御座います。後藤和弘
(写真の出典は、http://suntoryflowersgift.net/shopdetail/000000000057/です。)





クルド族とイスラム国との戦争(1)英仏の横暴とクルド民族とは?

2014年12月22日 | 日記・エッセイ・コラム
アフガニスタン、イラン、アラビア半島の諸国、イスラエルとパレスチニアから地中海にかけて複雑な戦争が続いています。
この戦争を理解するために私は以下の3つの歴史的事情を考えて簡単化して考えています。
(1)もともとこの地域は近代国家の概念が無く、部族同志の武力闘争が絶えなかった地方なのです。その状態が現在で続いています。日本の歴史にたとえれば応仁の乱以後の戦国時代のような世界なのです。
(2)第一次大戦後は英仏が支配した地域でしたが第二次大戦後はアメリカが支配しようと戦争をしている地域です。
(3)アメリカ資本の影響下にあるアラブ首長国連邦やドバイやクエートやサウジアラビアなどの湾岸諸国は同じイスラム国なのにアメリカの味方になって他のイスラム国と戦争をしています。
これで中東で起きている複雑な戦争の概略が整理されます。理解も出来ます。
多くの日本人は中東は日本とは関係のない所と思っています。一部の日本人だけが石油や天然ガスの供給源として非常に危惧していますが、一般には関心の薄い地方です。
ところが最近この地方にイスラム国が勢力を拡大しています。そしてそれに対抗するクルド族の軍隊が力を伸ばし戦っているのです。
中東の戦争はますます複雑になってきたのです。
そこで「クルド族とイスラム国との戦争」と題して少し中東地域の新しい戦争について理解を深めたいと思います。この連載の第一回はクルド族とはどのような民族なのかを調べました。そして第一次世界大戦の後に英国とフランスが勝手に国境線を描き、クルド民族をばらばらにした歴史もご紹介いたします。
以下は、http://ja.wikipedia.org/wiki/クルド人 からの抜粋です。
クルド民族はトルコ・イラク北部・イラン北西部・シリア北東部等、中東の各国に広くまたがる形で分布しています。独自の国家を持たない世界最大の民族集団です。人口は2,500万~3,000万人といわれています。中東ではアラブ人・トルコ人・ペルシャ人(イラン人)の次に多い民族です。宗教はその大半がイスラム教に属します。
下の図面の赤い領域がクルド人が他の民族と混じって住んでいる地方です。

図面の出典は、http://matome.naver.jp/odai/2138025309858983201です。
少し歴史的にみるとクルド人の居住地は中世から近世にかけて広大な版図を保ったオスマン帝国の領内にありました。
ところが第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れ、サイクス・ピコ協定に基づきフランスとイギリスによって引かれた恣意的な国境線により、トルコ・イラク・イラン・シリア・アルメニアなどに分断されたのです。
1922年から1924年まではクルディスタン王国が存在した歴史もあります。その上、1946年には、クルディスタン共和国(英: Republic of Kurdistan、1月22日 - 12月15日)が、ソヴィエト連邦の後押しによって樹立された期間もあったのです。
最近、イスラム国の武力が拡大し、クルド人の領域が浸食され、クルド人が残酷に処刑されているのです。
当然、アメリカはクルド族を支援し、シリア領内のイスラム国の拠点も空爆で攻撃しています。一方、クルドの軍隊はトルコ領内を通過してシリア内のイスラム国の拠点を地上から攻撃しはじめたのです。戦雲急を告げだしたのです。
アメリカは何故イスラム国を目の仇にしているのでしょうか?
私は2つの大きな理由があると思います。一つは、イスラム国が拡大し産油国のイスラム諸国を占領する勢いがあるからです。中東にあるアメリカの莫大な利権が失われる危険があります。二つ目の理由はイスラム国の支配が野蛮すぎて人道的になさ過ぎるからです。
中東の戦争はますます複雑になってきました。日本の注意深く見守る必要があると信じています。
二番目の写真でクルド人の子供やを示します。三番目の写真はクルド軍に女性戦闘員の写真です。四番目の写真はクルド人の部隊の写真です。出典は全て、http://matome.naver.jp/odai/2141386520875157401です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)