後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

菊の花々と花言葉、そして日本の伝統文化

2015年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム
今週の火曜日に諏訪大社上社に行きました。その折りに境内に飾られていた菊の写真をゆっくり撮りました。丹精してこのように見事に咲かせたひとびとの事を考えていました。そして菊の花言葉は何だろう?
文明開化で入って来た西洋の花言葉とその後日本で生まれた花言葉などをぼんやり考えていました。
それでは諏訪大社で撮った菊の花々の写真をお送りいたします。











花言葉は家内が時々教えてくれますが私はあまり興味が無いので記憶していません。
帰宅後、菊の花言葉を調べたらその色によって違い、下のようだと分かりました。
赤いキク:「あなたを愛してます」
白いキク:「真実」
黄色いキク:「破れた恋」
そして、キク全般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」だそうです。
その一方で菊は天皇家の御紋として昔から使われてきました。
皇室で菊の紋章を用いたのは後鳥羽上皇(1183~1198)が最初といわれます。後鳥羽上皇はことのほか菊を好まれ、衣服や調度品に菊の文様を使用し、自らのお印として愛用されたそうです。その後、後深草天皇、亀山天皇、後宇多天皇も自らのお印として継承されたことにより、菊花紋章(十六八重表菊)が皇室の紋とされるようになったそうです。
そうして菊は源氏物語に、白い花が霜にあたり薄紅に変わったのを愛でたという事を聞き面白いと思います。
菊の花は日本文化の象徴のようなものです。
文化人類学者のルース・ベネディクトが「菊と刀」という題目の本を書いて戦後の日本の紙価を高めたのも思い出されます。
そのような菊と日本文化には古来から深い関係があります。
毎年、晩秋になると全国の神社に菊の花が奉納され展示されるのは日本の美しい伝統なのでしょう。
皆様の近所の神社には菊の花が展示してありますでしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
=====参考資料===============
花言葉とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E8%A8%80%E8%91%89
その起源については不明な点が多いが、フランスの貴族社会では、19世紀初頭には草花を擬人化した詞華集が人気を博し、草花と特定の意味の組み合わせ例を示した手書きの詩作ノートが貴族サークル内で回覧されていた。そうしたノートは、草花の性質にことよせて恋人の美しさを賞賛したり、あるいは不実や裏切りを非難するといった恋愛の駆け引きのために参照されたとも言われる。
1819年頃に出版されたシャルロット・ド・ラトゥール『花言葉』 (Le Langage des Fleurs)は、こうした流行を背景に登場した最初期の花言葉辞典である。
ラトゥールは独自の花言葉を270超のリストにまとめているが、その命名手法の特徴は、大きく2つに分けられる。以下中略します。
以下では、ラトゥールとグリーナウェイの花言葉辞典で、共通して紹介されている組み合わせの一部を示します。 

花言葉:
オリーブ Olive          平和 Peace
ゲッケイジュ  Laurel       栄光 Glory
ユリ Imperial Lily         威厳 Majesty
スイセン Narcissus         自己愛 Egoism
スミレ Sweet Violet         節度 Modesty
バラ Rose              愛情 Love
ヒナギク  Daisy           純真 Innocence
スズラン Lily of the Valley      戻ってきた幸福  Return of Happiness 
フクジュソウ Flos Adonis        悲しい思い出 Painful recollection
ヒナゲシ Red Poppy           慰め Consolation

日本の花言葉の例:
サクラ        精神美
ヤマザクラ       純潔・淡泊など 
ヤマブキ        待ちかねる