後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

花々の季節がめぐり今年も暮れて行く(2)晩春から梅雨の前の花々

2015年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム
今日もまず劉廷芝の漢詩を一つお送り致します。

代悲白頭翁          白頭を悲しむ翁(おきな)に代わる

洛陽城東桃李花        洛陽城東桃李(とうり)の花       
飛来飛去落誰家        飛び来たり飛び去って誰(た)が家にか落つ
洛陽女児惜顔色        洛陽の女児顔色を惜しむ
行逢落花長嘆息        ゆくゆく落花に逢うて長く嘆息す

洛陽城(現河南省洛陽市)の東にある桃園の花びらがひらひらと近くの家の屋根に落ちかかる。いつまでも若さを保ちたいと願う洛陽の若い女性が、花びらの落ちる情景を見てため息をついた。
さて晩春から梅雨前にかけて私が撮った写真をお送りいたします。
はじめは上の劉廷芝の漢詩にある桃の花です。

上の写真は山梨県の長府の桃の共撰場の前にある桃畑です。この桃畑は毎年5月の初旬に桃の花の写真を撮りに来る場所です。畑の南側は七里ケ岩という断崖になっていて谷の底を釜無川が流ています。その向こうには残雪を戴いた南アルプスの鳳凰三山が連なっていて桃の花を一層引き立てています。そのような美しい背景があるので毎年写真を撮りに行きます。

この写真は箱根の芦ノ湖を見下ろす「山の上のホテル」の庭のツツジです。ここも箱根に行くとよく寄るところです。

上は山梨県北杜市の山林の中の小屋のそばに咲いていたヤマツツジです。自然に咲いているツツジも楚々として良いものです。

上はフジの花です。藤は有名な調布の古い藤やあちこちの公園に藤棚があります。この写真は小平市の玉川上水の傍らにあった公園で撮りました。

晩春になるとアチコチで無毒のヒナゲシが一斉に咲き出します。この写真は三鷹市の花と緑の広場で撮りました。

この写真は猛毒のケシです。都立薬用植物園で撮りました。麻薬の原料になるので頑丈な金網で囲われています。写真機のレンズの部分だけを網目に入れて苦労して撮った写真です。

上の写真はヤマブキです。武蔵野公園で撮りました。

上の写真はドッグウッドの花です。小金井公園で撮りました。喬木なので花が高い位置にあって写真の撮りにくい花です。山に咲いている水木も風情があって美しいものです。

上の写真は東村山市の北公園の菖蒲園で撮った写真です。
数年前に潮来のあやめ祭りに行ってあやめにすっかり魅了されてしまいました。しかし潮来は遠方すぎるのでここ数年は毎年、東村山市の北公園の菖蒲園に行って写真を撮っています。それでも潮来のあやめ祭りの印象が深く、どうしても潮来のあやめを思い出しながら写真を撮っています。そして自宅の庭には潮来から移植してきたあやめが大きな花を咲かせます。もう7年も毎年咲いているのです。

上の写真は山梨県の山林の中の小屋の近所の人が植えているアイリスです。ここへも毎年行きます。

上の写真は野生のアカシアの花です。山梨県北杜市の小屋のそばを流れている石空川(いしうとろがわ)の河川敷に香り高く無数に咲いている光景は圧倒的な華やかさです。

上の写真は自宅の裏の通りの街路樹でナンジャモンジャの花です。
不思議な花ですが毎年、溢れるように咲きます。
以上で写真は終わりですが、人の手で改良したり、温室で栽培している洋風の花はなるべく避けて、ごく普通に関東地方で見られる花に限定しました。
花屋さんの店先には花々が沢山に並ぶのはこの季節です。
花々だけでなく新緑の木々も美しいものです。
気温も上がり、しかし梅雨の前なので風もさわやかで一年中で一番気持ちの良い季節です。(続く)

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)