後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

陽賜里工房の恒例の春のお花見会のご案内

2016年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム

山梨県、北杜市の甲斐駒の麓にある陽賜里工房ガーデンの春の公開と花見が例年通り開催されます。桜が満開になる頃です。庭でお茶をゆっくり飲んで寛ごうという企画です。ホストは原田聖也さんという男性とその母上です。

日時:4月8日(金)、9日(土)、10日(日)の、朝10:00時~午後4:00時ころまで、
ところ:山梨県北杜市武川町山高 3567-556の陽賜里工房ガーデンです。

連絡先:原田聖也さん、携帯電話:090-4170-0370 E-Mail:t-taraku@t-net.ne.jp

このオープンガーデンには私も家内と一緒に参加したことがあります。5年前の春のオープンガーデンの報告記事を以下に掲載いたします。ご参考になれば幸いです。
======花の園の中の喫茶店・・・陽賜里工房というコーヒー店===
戦後に学生時代を過ごした方々にとっては喫茶店という言葉は懐かしいと思います。名曲喫茶とか純喫茶とか歌声喫茶とかいう名前で、コーヒーの香りとともに文化的な場所でした。当時、コーヒーは高価な飲みものだったのです。
それから幾星霜、不思議な喫茶店へ行ってきました。陽賜里工房という名前で、春と秋の2回しか開店しません。
春の花々、秋の花々に囲まれたコーヒー店です。店主は原田聖也さんという男性で、コーヒーの修業を重ね、特別のコーヒー豆焙煎工場のものを仕入れて使っています。食品衛生法を勉強をし、飲食店開業の資格も取りました。
この喫茶店は北杜市の真原桜並木のはずれにある花の園です。庭全体がなだらかな南向きの斜面になっていて満開の桜の木が2本、ピンクのユキヤナギ、水仙、ヒトリシズカ、イカリソウなどに囲まれて店主手造りの店があります。
花園の一番高い所にはロマンチックなデザインの木造の家があり店主が寝泊まりする場所になっています。お客は勝手に花の園を歩きまわり、花々を鑑賞します。そして花疲れしたら洒落た店に入って香り高いコーヒーを頂きます。
コーヒーを飲む場所には女主人が居て、つれづれの話し相手になってくれます。店の主人のお母さんです。上品な日本語を使う方です。花の園の作り方などのよもやま話です。私がカトリックの話をしましたら、ご自分の信仰のバプテスト教会の話を静かにして下さいました。亡くなったご主人はその教会の牧師さんで、ご自分も宣教活動をしながら幼稚園の園長さんもしていたそうです。兎に角、折り目正しい一生を過ごした方なのでお話をしていてもスッキリとした印象です。
下にこの花の園の中の喫茶店の写真をお送り致します。








オバマさんのキューバ訪問、そして「愛が無ければ革命家になれない!」

2016年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、オバマ大統領がかつての敵国のキューバを訪問し、アメリカとキューバの国交回復を友好的に進めることになりました。
それは1959年のキューバ革命以来、実に57年後のとこです。
戦前生まれ、戦後育ちの小生にとっては感慨無量です。
1959年の革命以来、キューバとアメリカとの間には一触即発のような敵対関係が続いていたのです。
革命後のキューバは産物の砂糖をソ連に高い買ってもらい財政が安定します。そして1962年にソ連はアメリカ本土を攻撃するためにミサイルをキューバに配備します。
ケネディ大統領は断固としてソ連船の海上封鎖をします。第三次世界大戦の勃発の可能性が高まります。
しかし10月になってフルシチョフ主席が折れ、ソ連のミサイルをキューバから撤収したのです。第三次世界大戦の危機がこうして回避されたのです。
それからしばらくして、フィデル・カストロと共に戦ったチェ・ゲバラが大臣の椅子を捨て、カストロに別れの手紙を残して革命のためのゲリラ戦に戻って行ったのです。
その時、世界中で有名になった「愛が無ければ革命家になれない!というセリフを残します。しかし彼はゲリラ戦の間に捕まって、1967年に処刑されます。享年39歳でした。
誤解を避けるために明言します。「武力を使った革命戦争は悪です。共産主義も悪です」と私は信じています。
しかしそれなのに彼の生き方にある種の感銘をうけています。
そして「山を動かすほどの強い信仰を持っていても愛が無ければ無に等しい」という聖書の一句をしみじみ想っています。
チェ・ゲバラは1928年に生まれ、カストロとともにキューバ革命に成功し、国立銀行総裁や工業相に就任します。
彼は愛が自分を革命家に導いたと言うのです。Wikipedea のチェ・ゲバラの項目には彼がニューヨークで記者に喋った言葉として以下のように紹介されています。
「バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛、正義への愛、真実への愛。愛の無い真の革命家を想像することは不可能だ(ニューヨーク滞在中、インタビューに応えて)」
チェ・ゲバラはアルゼンチンで裕福な家庭に生まれ、優秀な成績を残して医者になったのです。そしてその後カストロに会い、意気投合してキューバ革命に参加します。その生い立ちから当然彼は聖書も読んでいたろうし、教会のミサにも両親と共に行っていたに違いありません。
共産主義革命は20世紀の世界で沢山起きました。しかし革命に成功し、権力の座についた人が、その心地良い座を捨て、再び革命の戦いへ去って行った人は居ません。少なくとも私は知りません。
そんなことを思い出させる昨日のオバマ大統領のキューバ訪問のニュースでした。
オバマ大統領はキューバでは一番先にカトリックのオルテガ枢機卿を表敬訪問しました。今回の国交回復にオルテガ枢機卿とローマ法王のフランシスコ教皇が非常に尽力したのです。
キューバとアメリカの国交回復はこれで一件落着とはいきません。なにせキューバには驚くなかれアメリカ海軍基地があるのです。その基地こそ、あの拷問で悪名高いグアンタナモ基地なのです。そのキューバへの返還問題が大きな問題として残っているのです。
その上、キューバから自由の国のアメリカのフロリダへボートで渡った何百万人もの難民の問題も大きな問題として残っているのです。
しかし時間が全てを解決するでしょう。
今回のオバマ大統領のキューバ訪問でいろいろな感慨を覚えましたので短い文章を書いてみました。
今日の挿絵代わりの写真は昨日、玉川上水沿いの遊歩道で撮った馬酔木の花とコブシとモクレンの花の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)