後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ヨーロッパの春の花・花の都パリ・ユトリロのパリ風景画

2016年03月14日 | 日記・エッセイ・コラム
今日はつまらない連想ゲームをしながら春の花の写真とユトリロのサクレクール寺院などの風景画をお送りします。
Face Book で知り合った方にフランスで幸せに暮らしているもと日本人の方がいます。夫はフランス人で、お孫さんまでいる方で、私の記事へ対して知性あふれる、そして楽しいコメントを毎日のように下さいます。
そこでフランスやヨーロッパでは春になるとどのような花が咲くのだろうとインターネットで調べてみました。
いろいろな花が春になると咲きますが、コブシ、セイヨウハナズオウ、アネモネの3つの花を選んで3枚の写真をお送りします。
写真の出典は、「神戸大学発達科学部の春の花」(http://www-2011.h.kobe-u.ac.jp/2016.html )です。

上の写真はコブシです。日本にも春になると樹いっぱいに白い花が咲きます。
果実の形が「握りこぶし」に似ています。花は葉が出る前に枝全体を覆うように咲き、春の到来を教えてくれます。

上の写真はセイヨウハナズオウです。マメ科ハナズオウ属の花です。4~5月に咲くそうですが、ヨーロッパでは庭木として植えられているそうです。

上はアネモネです。キンポウゲ科アネモネ属で花の色は赤、桃、白、黄色、紫などといろいろあります。4月から5月にかけて咲くそうです
花の女神フローリスに仕えた美しい妖精「アネモネ」の化身といわれています。
アネモネは日本の花屋さんでもよく売られていますね。

さてヨーロッパの花と言えば、「花の都パリ」を連想する方も多いと存じます。
そこで美しいパリの風景写真を探しましたが、途中でやはりユトリロの絵の方が良いと思いました。
そこでユトリロの油彩画を2枚お送りします。
ユトリロはパリのモンマルトルの生まれなので、生涯、愛着を持ってモンマルトルの景色を描いています。
2点の油彩画の出典は、http://nekoarena.blog31.fc2.com/blog-entry-2628.html です。

上はサクレクール寺院の見える風景画です。晩年の作品です。ユトリロがモンマルトルに居た期間は短かったそうですが、過去の自分の絵や
絵葉書を元にして、何度もモンマルトルを描いています。

上はパリの北にあるモンマニー街の風景です。義父のポール・ムジスの建てた家のあった所だそうです。

つまらない連想のつながりで済みません。花とくれば花の都パリ、そしてパリとくればユトリロのパリの街の風景画という連想のつながりです。昔、サクレクール寺院にブラリと入って暗いお堂のなかで祈ったことを懐かしく思い出しています。何を祈ったかは綺麗さっぱりと忘れてしまいましたが。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

マスコミの国際ニュースから消えた日中、日韓問題、代わりにトランプ旋風

2016年03月14日 | 日記・エッセイ・コラム
最近、マスコミが尖閣諸島問題や慰安婦問題はあまり取り上げなくなったようです。代わってアメリカの大統領の予備選挙に関連したニュースを盛んに報じています。一方、大規模な韓米合同演習で米国の原子力空母がわざわざ本土から釜山へやって来ました。
ヨーロッパではシリアからの難民を200万人も受け入れると言っていたメルケル首相が猛反対にあって立往生しています。
私は国際ニュースに興味があります。非常に興味があります。それらは日本の安全と平和に直接関係しているようなニュースが含まれているからです。毎日、読売新聞の国際ニュースのページを丁寧に読んでいます。
しかしニュースの背景や外国の国内事情は分かり難いものです。
背後の事情がさっぱり分かないのに国際ニュースを取り上げて記事を書くのです。ですから以下は私の個人的な想像にもとずいた感想に過ぎません。違う感想をお持ちの方々はどんどんご意見をお送り下さい。しかし他国を悪しざまに誹謗するコメントはご遠慮下さい。

さて尖閣諸島問題にニュースが無くなったのは中國が南沙諸島に軍用滑走路を作り、ミサイルを配備し、軍事基地化をしているニュースの重大性のかげに隠れているからでしょう。尖閣諸島問題が解決したわけではありません。しかし報道がなくなると日本人の感情的な発言が少なくなったようです。冷静に深く考えることの方が良いに決まっています。

一方、慰安婦問題は昨年、政治的な決着がつきました。後は慰安婦象をソウルにある日本の大使館の前から撤去する問題が残っています。
それよりも重大なニュースは北朝鮮の軍事行動の予測です。今までにない大規模な米韓軍事演習が北朝鮮を刺激します。中国を含めた欧米諸国の北朝鮮へ対する経済制裁が一段と厳しく課せられています。
中国から北朝鮮へ送られる航空機の燃料も止められるという噂があるくらい北朝鮮の包囲網が厳しくなっているのです。

苦し紛れに北朝鮮が先制攻撃をしたら日本にある米軍基地にミサイルが飛んでくるのです。最終的には米韓両軍が北朝鮮を占領して戦争が終るでしょう。しかしそれに至るまで修羅場の戦乱が続くのです。これほど日本の安全と平和にとって重大なものはありません。
日本のマスコミは北朝鮮の先制攻撃が絶対に無いという楽観主義に立って大規模な米韓合同軍事演習のニュースを流しています。そのような報道ぶりに疑問を感じざるを得ません。

最近の国際ニュースの紙面はトランプ氏に関するニュースで占められています。彼は最終的に共和党の大統領候補として指名されるような勢いで予備選挙レースを勝ち進んでいます。この差別主義で排他的な大統領候補を多くのアメリカ人が支持している事実は確かに重大な現象に違いありません。
もし来年、彼が本当に大統領になったなら日米安保を見直す必要があるかも知れません。日米経済交流も間違いなく日本側が不利になります。彼は偉大なアメリカの再来を主張しています。中東のイスラム国殲滅の為にアメリカの地上軍を派遣するかも知れないのです。もし彼が大統領に就任したら現在の国際関係がもっと緊張した状態になるでしょう。日本にも海外派兵の要請をしかねないのです。
彼はプーチンさんが好きだと言っています。ロシアと何か取引をするのでしょうか?
このようにトランプ氏に関するニュースは日本の安全と平和に直接的に関係しているのです。マスコミがそのニュースを大きく取り上げるのは理解出来ます。その上、彼はアメリカのマスコミにトランプ旋風のような取り上げ方をされているようです。日本のマスコミも追随したくなります。

さて遠方のヨーロッパに目を移してみましょう。
シリア難民が200万人以上も流れ込むという恐怖がヨーロッパ諸国に広がっています。唯一、ドイツのメルケル首相が難民受け入れに賛成です。しかしこの難民問題はヨーロッパ連合の団結を揺さぶっています。イギリスの脱退の可能性も含めてヨーロッパ連合の理念がもう一度問われているのです。各国が排他的で孤立主義の傾向を強めているのは人情の自然な方向なのでしょうか。

それにしても私個人は多くのアメリカ人が差別主義者のトランプ氏を支持していることに大きなショックを受けています。
若いころアメリカに留学し、アメリカの理想主義に心酔し、アメリカ社会を尊敬した私は、彼らが急に排他的になったのでショックなのです。アメリカの自由で平等な精神は地に落ちたのです。あんなにも輝かしい人権外交が消えてしまって久しいのです。
中国はチベットで、ウイグル地区でしたい放題です。
それらはトランプ旋風が原因になっている訳ではありませんが中国の他民族への圧政は一層強まる方向に推移するでしょう。

最近の国際ニュースの中の明るい話を書いてお終いにします。
それはローマ法王のフランシスコさんがロシア正教のトップと会談し、西暦1000年頃以来続いたカトリックとロシア正教との反目と対立を解消して和解したというニュースです。ロシアが和解したので東ヨーロッパの各国の正教会がカトリックと和解するのです。
この和解の大きな影響は今日は省略します。
以上は最近の国際ニュースに関する私の個人的な感想です。感想ですから間違った部分も多いと存じます。ご意見をお待ちしています。
今日の挿絵の写真は昨日撮った白いモクレンの花の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)