後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「満開の桜を見ながらイタリアンのピエトロで食事を楽しむ」

2016年03月29日 | 写真
JR中央線の国立駅から南に真っ直ぐ伸びる一橋大学の大通りの両側に桜が咲きます。南まで矢川駅近くまで来ると今度は東西に延びる桜並木の大通りと直行します。つまり桜の咲く時期には十字形の桜並木が楽しめます。
今日は例年のように、この時期になると家内と一緒に必ず行くイタリアンの店、ピエトロに行きました。
テラス席に座って満開の桜を見ながら昼食を楽しんできました。
はじめの3枚の写真に国立市の歩道橋の上から北の方角を見た一橋大学前の桜並木の写真をお送りします。
4枚目から7枚目は東西に延びる桜並木で撮った写真です。
そして8枚目の写真はイタリアンの店、ピエトロの全景と9番目の写真は桜の見えるテラス席の写真です。
なおこの店のメニューや場所については、http://www.pietro.co.jp/restaurant/tokyo/39.html をご餡下さい。
写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

















ますます進行する日本の地域格差と農村の荒廃

2016年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム
日本の貧困な地域と豊かな地域の格差が進んでいると言います。
いきなりで恐縮ですが、下の都道府県別の所得を県民数で割った1人当たりの所得をランキング表示した図面をご覧ください。

(出典:http://finalrich.com/sos/sos-economy-local.html )
東京都、愛知県、静岡県、滋賀県、神奈川県など大型の企業が集中している地方が上位を占めていることがハッキリとわかります。一方、沖縄県、高知県、青森県、宮崎県、長崎県などのいわゆる日本の端に当たる県は、かなり所得が低いのです。
このような地域格差が年々ひどくなっていると言います。
今日は私が1975年から山小屋へ通っている山梨県武川村、現在の北杜市武川町の範囲だけで起きた地域格差の様子を具体的にご紹介いたします。
上の図によると2005年の東京都の1人あたりの年間収入は478万でした。それに対して山梨県の1人あたりの収入は273万です。現在、北杜市に行くと物価が安いのが納得できます。
さてこの273万円は山梨県全体の平均です。同じ武川村、現在の北杜市武川町を見ると、その小さな地域にも非常に大きな経済格差が起きているのを実感しています。
次の写真は武川町の写真です。この町は甲斐駒岳の麓の甲州街道(国道20号線)に沿って釜無川の南側に広がっています。

上の写真に国道20号線の橋が中央に写っています。武川町は写真に写っている水田地帯と山側の高冷地の畑作、牧畜地帯に広がっています。
1975年から現在にいたる41年間この地域に通って見たことを簡単に書くと、水田地帯はますます豊かになったが、畑作、牧畜地帯は貧困化が進み廃屋が増えているのです。
同じ北杜市の武川町の中でも地域格差がどんどん進んで行く様子を見ております。
それではその様子を写真で示します。

上の写真は武川町の一番高い場所にある水田の田植え機械の写真です。この場所までは武川米というブランド米がとれるので水田地帯の農家の収入は安定している様子です。

上の写真は水田地帯の少し上にある畑作地帯です。昔、畑だった場所に花を植えて楽しんでいます。花は出荷用の栽培ではありません。収入は少ない筈ですが、以前の貯金でもあるのか家は立派です。悠々と暮らしている様子です。

上の写真はその花畑の一角です。

上の写真は畑作地帯からさらに登った牧畜地だった土地の現在の様子です。牧場主が高齢になったので牧畜を止めて、便利な集落に引っ越してしまったのです。牧草地には雑草が生い茂っています。同じ地域に養鶏業をしていた人も廃業してしまいました。
簡単に結論を書けば武川町の水田地帯はますます豊かになり畑作・牧畜地帯は荒れてしまったのです。
その原因は2つあるようです。
まず畑作・牧畜地帯の人々が高齢化して廃業したためです。子供は甲府市や東京で働いていてあとを継ぎません。
そしてもう一つの原因は畑作・牧畜地帯が山際にあるので、イノシシやサルやシカによる農作物の被害が深刻過ぎるのです。
1975年に、この武川町の牧畜地帯の上の雑木林に小屋を作った頃はイノシシもサルも全然いませんでした。ましてや鹿など一度も見たことがありません。よく見かけたのはキジとカヤネズミでした。リスとウサギもまれに見ました。しかし1990年前後からそれに代わってイノシシとサルが猛烈に増えてしまったのです。畑作・牧畜地帯では農作物が毎晩のように食べられてしまうので農業が出来なくなったのです。
それでも貯金のある人は花などを植えて以前の家に住んでいます。しかし多くの人は生活に便利な水田地帯に引っ越したり都会に移住しているのです。
畑作・牧畜地帯が荒廃する原因はもう一つあります。それは病院やスーパーに行くための交通が不便なためです。北杜市が自治体バスを出していますが、それも山際には来ません。病院事情にも問題があります。しかしあまり長くなるので今日はここでお終いにします。
今日書いたような水田地帯と畑作・牧畜地帯の格差の状況は全国にあると思っています。皆様からコメントを頂けたら嬉しく思います。

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)