オバマ大統領の広島訪問と核兵器廃絶の演説は多くの日本人に感銘を与えました。
それからしばらく考えていたのですが、オバマ大統領とトランプ大統領候補のあまりにも違うものの考え方について気楽に書いてみます。
間違っているかも知れませんが読み流し楽しんで頂ければ嬉しく思います。
結論を先に書けばオバマ大統領は理想を語ることを大切にしている理念型の大統領です。かたやトランプ大統領候補は理想を語らず、あくまでもアメリカが得をする現実的な政策のみを考える現実主義型の大統領候補です。
この二人の考え方は非常に対照的で興味深い考え方です。
この違いをもう少し明確に描くために核兵器廃絶、差別主義、安保体制の3項目の3つに絞って両者の違いを整理してみましょう。
(1)核兵器廃絶に関する両者の考え方の違い
オバマ大統領は核兵器廃絶の主張を大学生の頃から持っていたそうです。それは、「付け焼刃」ではないのです。2009年のプラハで行った演説を読むと核兵器廃絶への信念と情熱が胸に迫った来ます。彼自身、その核廃絶は非常に困難であり、彼が生きている間には実現出来ないということを知っています。この演説は非常に高く評価され、ノーベル平和賞を受けました。
オバマさんを非難する人は彼自身何も実行しなかった。核兵器は少しも減っていないと言います。
しかし彼は世界中の人々が真剣に考えるべき問題を力強く提起したのです。それを受けて今回の広島演説があったのです。
アメリカ大統領であるオバマさんが、人類の理想を語り、世界の多くの人々の心の中の希望のともし火を消さないようにと訴えたのです。それは現実主義ではありませんが、アメリカが世界に影響を与えるリーダーシップの一つとして考えられます。
かたや一方、トランプ氏は各国が勝手に自分の力で核武装するなら、それで良いという考えです。アメリカの核戦力が他国に比べて圧倒的に強ければそれで良いのです。実現不可能な核廃絶など考えないで現実的な政策をとるべきだという考えのようです。
このトランプ氏の核武装に関する考え方はオバマさんの考えと正反対ではないでしょうか。
(2)差別主義に関する両者の考えの相違
オバマさんは黒人としてアメリカ社会で育ち大統領にまでなった人です。黒人差別は無くなったというアメリカ社会でも心無い人々の差別が必ずあったと想像できます。オバマさんは全ての差別主義的考えを悪いと思っているに違いありません。それが証拠には大統領就任以来、オバマさんは差別主義的な発言を一切していません。
一方、トランプ氏は差別主義の権化のような発言を繰り返しています。イスラム教徒はアメリカへ入国を禁止する。メキシコ人は悪いことばかりするから国境に壁を作ってアメリカへの密入国を完全に防ぐ。こんな発言を繰り返しています。
ここで注目すべきはトランプ氏は絶対に黒人差別を公言しないことです。それは選挙戦で致命的なマイナスになると考えているのでしょう。
しかし差別を気楽に公言する人は全てのことで差別をすることが好きなのです。一旦大統領になったら従来の黒人優遇政策はかなり弱体化すると思われます。
そしてトランプ氏はイスラム教徒を差別したいのかもしれません。もし彼が大統領になったら中東地域の反米勢力を壊滅させる強い政策を実行する可能性があります。まさか核兵器は使わないでしょうが、大規模な地上軍を送り込むも知れません。
トランプ氏は損得勘定に長けた人です。アメリカの得にならない日本人や外国人の永住権申請は厳しく審査されるようになるでしょう。
(3)日米安保体制に対する両者の考え方の違い
オバマさんは従来の日米安保の歴史を重視し、それを一層強化しようとする考えです。例えば今回の広島訪問の前に日米共同利用の岩国基地を訪問して、日米両国の3000人の将兵を前にし日米安保の重要性を述べたのです。そして日米の軍隊が良く協力して任務を遂行すべしと演説したのです。
一方、トランプ氏は日米安保はアメリカの得にならないので全面的に見直すべきだと何度も公言しています。
彼の考えはアメリカが一方的にお金を出しているのにアメリカの得が少なすぎると言っているのです。
彼はあくまでも損得勘定で日米安保体制を考えているのです。この両者の違いは歴然としています。
以上はあくまで私の個人的感想です。正しいと主張する気持ちは毛頭ありません。
今日の挿し絵代わりの写真はあやめ(しょうぶ)の花の写真です。1番目の写真のあやめは潮来から持って来て庭で育てているあやめです。今年、はじめて咲いた花です。2番目と3番目の写真は先日、東村山市の北公園で撮りました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
それからしばらく考えていたのですが、オバマ大統領とトランプ大統領候補のあまりにも違うものの考え方について気楽に書いてみます。
間違っているかも知れませんが読み流し楽しんで頂ければ嬉しく思います。
結論を先に書けばオバマ大統領は理想を語ることを大切にしている理念型の大統領です。かたやトランプ大統領候補は理想を語らず、あくまでもアメリカが得をする現実的な政策のみを考える現実主義型の大統領候補です。
この二人の考え方は非常に対照的で興味深い考え方です。
この違いをもう少し明確に描くために核兵器廃絶、差別主義、安保体制の3項目の3つに絞って両者の違いを整理してみましょう。
(1)核兵器廃絶に関する両者の考え方の違い
オバマ大統領は核兵器廃絶の主張を大学生の頃から持っていたそうです。それは、「付け焼刃」ではないのです。2009年のプラハで行った演説を読むと核兵器廃絶への信念と情熱が胸に迫った来ます。彼自身、その核廃絶は非常に困難であり、彼が生きている間には実現出来ないということを知っています。この演説は非常に高く評価され、ノーベル平和賞を受けました。
オバマさんを非難する人は彼自身何も実行しなかった。核兵器は少しも減っていないと言います。
しかし彼は世界中の人々が真剣に考えるべき問題を力強く提起したのです。それを受けて今回の広島演説があったのです。
アメリカ大統領であるオバマさんが、人類の理想を語り、世界の多くの人々の心の中の希望のともし火を消さないようにと訴えたのです。それは現実主義ではありませんが、アメリカが世界に影響を与えるリーダーシップの一つとして考えられます。
かたや一方、トランプ氏は各国が勝手に自分の力で核武装するなら、それで良いという考えです。アメリカの核戦力が他国に比べて圧倒的に強ければそれで良いのです。実現不可能な核廃絶など考えないで現実的な政策をとるべきだという考えのようです。
このトランプ氏の核武装に関する考え方はオバマさんの考えと正反対ではないでしょうか。
(2)差別主義に関する両者の考えの相違
オバマさんは黒人としてアメリカ社会で育ち大統領にまでなった人です。黒人差別は無くなったというアメリカ社会でも心無い人々の差別が必ずあったと想像できます。オバマさんは全ての差別主義的考えを悪いと思っているに違いありません。それが証拠には大統領就任以来、オバマさんは差別主義的な発言を一切していません。
一方、トランプ氏は差別主義の権化のような発言を繰り返しています。イスラム教徒はアメリカへ入国を禁止する。メキシコ人は悪いことばかりするから国境に壁を作ってアメリカへの密入国を完全に防ぐ。こんな発言を繰り返しています。
ここで注目すべきはトランプ氏は絶対に黒人差別を公言しないことです。それは選挙戦で致命的なマイナスになると考えているのでしょう。
しかし差別を気楽に公言する人は全てのことで差別をすることが好きなのです。一旦大統領になったら従来の黒人優遇政策はかなり弱体化すると思われます。
そしてトランプ氏はイスラム教徒を差別したいのかもしれません。もし彼が大統領になったら中東地域の反米勢力を壊滅させる強い政策を実行する可能性があります。まさか核兵器は使わないでしょうが、大規模な地上軍を送り込むも知れません。
トランプ氏は損得勘定に長けた人です。アメリカの得にならない日本人や外国人の永住権申請は厳しく審査されるようになるでしょう。
(3)日米安保体制に対する両者の考え方の違い
オバマさんは従来の日米安保の歴史を重視し、それを一層強化しようとする考えです。例えば今回の広島訪問の前に日米共同利用の岩国基地を訪問して、日米両国の3000人の将兵を前にし日米安保の重要性を述べたのです。そして日米の軍隊が良く協力して任務を遂行すべしと演説したのです。
一方、トランプ氏は日米安保はアメリカの得にならないので全面的に見直すべきだと何度も公言しています。
彼の考えはアメリカが一方的にお金を出しているのにアメリカの得が少なすぎると言っているのです。
彼はあくまでも損得勘定で日米安保体制を考えているのです。この両者の違いは歴然としています。
以上はあくまで私の個人的感想です。正しいと主張する気持ちは毛頭ありません。
今日の挿し絵代わりの写真はあやめ(しょうぶ)の花の写真です。1番目の写真のあやめは潮来から持って来て庭で育てているあやめです。今年、はじめて咲いた花です。2番目と3番目の写真は先日、東村山市の北公園で撮りました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)