自分の人生は恥多いものでした。しかしその一方で、ヨットの趣味や山林の中の小屋などと楽しい趣味を家内と一緒に経験出来て思い残すことはありません。80歳になった現在は自分で言うのも変ですがかなり達観の境地にあります。
ところが先週のある晴れた日に、湘南の茅ケ崎海岸で背中に背負うエンジン付きのプロペラを見た途端、むらむらと欲が湧いて来たのです。
それはモーター・パラグライダーで大空を自由気儘に飛び回るという趣味です。長年してきたヨットも風と遊び、海や湖の上を走る趣味です。モーター・パラグライダーは風に乗って大空を飛ぶ趣味です。親近感が湧きます。
それではモーター・パラグライダーのことを簡単にご説明いたします。
パラグライダーはパラシュートを半月形にした翼で高い山から飛び出すと、重力のお陰で斜めに滑空します。羽根の布が半月形なので左右の端についている紐を引っ張ると左右に舵を切ることができます。
このパラグライダーへ、プロペラを背負って乗るのがモーター・パラグライダーです。
プロペラで前進するので。高い山に登らないで良いのです。いきなり砂浜のような平地からフワッと飛び立てるのです。
それでは鎌倉や茅ケ崎の海岸での写真に従ってモーター・パラグライダーの楽しみ方をご説明いたします。
1番目の写真は小型エンジンがついたプロペラです。これを左側から背負って半月形の軽い布製の羽根を引っ張って飛び上がるのです。
エンジンは軽い空冷の80CCから250CCです。紐を引っ張り起動しますので重い電池は一切不要です。プロペラの直径は80cmから130cmといろいろあるようです。
2番目の写真は車からプロペラを降ろして調整している様子です。足元にあるのが軽い羽根をたたんだもののようです。
3番目の写真は茅ヶ崎海岸でプロペラの風で半月形の羽根をふくらませて飛び立とうとしている様子です。回りを散歩している人々は何事も無いかのように悠々と歩いています。エンジンの音が静かな様子が伺えます。
この3番目から6番目の写真の出典は、「モーターパラグライダーが鎌倉海岸を飛行」というブログ記事です。写真をお借りしたことを感謝いたします。URLは長すぎるので省略しましたが「モーターパラグライダーが鎌倉海岸を飛行」を検索すると出てきます。
4番目の写真は鎌倉海岸の上空を飛んでいるモーターパラグライダーの様子です。海岸の向こうに見えるのが逗子のマリーナとマンション群です。
5番目の写真は茅ヶ崎海岸の上を飛んでいるモーターパラグライダーの様子です。砂浜で遊んでいる人の様子を見るとモーターパラグライダーを気にしていません。モーターパラグライダーは他人を傷つけない安全な趣味なのです。
6番目の写真は遠景に江の島と富士山が見えている風景です。こんな所をモーターパラグライダーで飛べば、さぞ爽快に違いありません。
7番目の写真は沖縄の美しい海の上を飛んでいるモーターパラグライダーの写真です。
写真の出典は、http://www.e-pon.jp/tourist_facilities/nakagusuku/ です。
このような写真を見ていると趣味としてモーターパラグライダーを始めて見ようという欲望が湧いてきます。エンジンが軽くて80歳の自分でも背負えます。助走は要らないでフワッと飛び立てるので走れない私でも離陸できます。
しかし断念しました。ヨットを趣味にしていたので風の怖さを知っているのです。風の弱い時は良いのですが強風が吹けば沖の方へ流されます。突風で海に墜落します。救命胴衣を着けていても沖からは海岸まで泳げません。
そんなことを考えてこの趣味はもう一度生まれ変わったら若い時に始めようと決めました。
残念ながらこの世でし残した趣味として諦めることにしました。
下の参考資料にモーターパラグライダイーのことをもう少し詳しくご紹介してあります。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料==============
モーターパラグライダーとは;
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC より抜粋。
モーターパラグライダー(MPG)は、社団法人日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)が主に使用している名称で「モーパラ」などとして、もっとも親しまれている名称。
グライダー:
パラグライダー用のものを使用することも可能だが、迎角が最良ではない。そのため、パラモーター専用の機体や、調整によりパラグライダーと共用できるものもある。
エンジンユニット:
排気量60ccから250ccのエンジンに、直径90cmから130cmの2枚ないし3枚のプロペラを取り付けたものが多く、更にプロペラの巻き込みを防止するガードと、人が背負う為のハーネスからなる。重さは乾燥重量でおよそ14kgから28kgのものが多いが、フライト中はグライダーに吊られている為に、重さを感じることは無い。価格は70 - 100万円程度。
60cc - 80ccの小型エンジンはクラッチがついているものが多い。
クラッチが付いている事で、アクセルレバーを離すとプロペラが停止し、普通に着陸が可能である。
ある程度アクセルレバーを引くとエンジンと直結になるように設計されているので摩擦は発生していない。
女性や高齢者は小型エンジンをつけている人が多い。
安全装備
緊急パラシュート(落下傘)
ライフセーバー(着水時用ライフジャケット) パラモーターの死亡事故の殆どは、着水による溺死であることから、前出の両協会は水辺でのフライトにはライフセーバーの着用を呼びかけている。
日本ハング・パラグライディング連盟や日本パラモーター協会に加入するなどして、情報収集や道徳教育が必要である。
技能証
免許証は無いが、独自に技能を習得し飛行することは大変危険である。日本ハング・パラグライディング連盟や日本パラモーター協会に加盟したスクールで講習があり、それぞれ技能証を発行している。