中国では尖閣諸島の問題で大規模な反日デモがありました。 中国共産党独裁政権はインターネットを用いて反日デモを動員したり鎮静化したりしました。 その一方で尖閣諸島の海域に中国の巡視艇を数隻はりつけて日本へ圧力をかけています。 中国政府が中国人大衆の日本への怨念をうまく利用しているのです。 1985年に中国共産党は日中戦争の犠牲者を2100万人と正式に発表しました。(この2100万人については末尾の資料をご参照ください) 中国国内ではこの誇大な数字しか報道されません。中国人が日本に対して深い怨念を抱くのは当然です。それは人間の心情として当然な現象です。 中国の独裁政権は広い中国を統治し、国内の団結を確かにする方法としてこの怨念を何度も、何度も利用します。その方法は共産党独裁政権の存続のためには一番良い方法なのです。統治のコストパフォーマンスが一番良い方法なのです。 中国の共産党独裁が200年続くとしたら反日でもは200年続くと思うのが自然ではありませんか? たとえ尖閣諸島の問題が鎮静化しても、かならず次の問題が起きます。 中国国内には何千、何万という日本の企業が経済活動をしています。その恩恵にあずからない中国人にとっては中国人が搾取されていると感じるのが自然です。 また北京の政権がインターネットで反日デモを動員すれば彼等はすぐに立ちあがります。「日本人は中国人を搾取している!」の叫んで日本の商店や工場を打ち壊し、略奪します。 日中関係は深まれば深まるほど感情的な問題が起きると考えるのが自然であると思います。 中国の共産党独裁制度が無くなり、本当に自由で民主的な国にならない限り反日デモがえんえんと続くと考えるべきです。 企業活動の実際を理解していない石原知事の言動に乗った野田総理大臣は、「尖閣諸島問題で得たものと失った損失」 とを冷静に考えているのでしょうか?
後藤和弘(藤山杜人)
=====中国の日中戦争による犠牲者数について=========
我が家のホームページ(http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM)の「アジア太平洋戦争におけるアジア諸地域の戦争被害」の表によると中国の死者は1000万人以上となっています。
しかし1985年に中国共産党政権が正式に発表した戦没者は軍民合わせて2100万人となっています。その事情を示す資料は以下のようなものです。
日中戦争による戦没者数:出典は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6%88%A6%E4%BA%89 です。
日中戦争(にっちゅうせんそう)は、1937年(昭和12年)から1945年までの間に、日本(大日本帝国)と中華民国(蒋介石政権)との間で行われた戦争である。
日本軍の犠牲者数は45万5700人(1937-1945)でした。
それに対して、中国勢力の犠牲者数は発表年によって変わっています。現在は1985年発表の2100万人説が正式の数として中国人は信じているようです。
発表年 |
死傷人数 |
調査・出典 |
補足 |
1946年 |
軍人作戰死亡132万8501 |
国民革命軍のみ | |
1947年 |
平民死亡439万7504 |
中華民國行政院賠償委員會 |
國民黨統治區 |
1947年 |
軍民死傷1278万4974 |
中華民國行政院賠償委員會 |
國民黨統治區?軍人死傷365萬0405?平民死傷913萬4569 |
1985年 |
軍民死亡2100万 |
共産党政権発表(抗日勝利40周年) |
|
1995年 |
軍民死傷約3500万 |
江沢民発表 |
江沢民、?念抗日?争?利五十周年大会上的?? |
上記の表で中国側の犠牲者が132万とあるが、この数字は中国国民革命軍のみの数であり、必ずしもその人数が正しいとはいえないことに注意が必要。当時の中国大陸では、日本軍・南京中華民国政府軍・蒋介石国民革命軍・共産党軍(現:中国人民解放軍の前身)・その他馬賊や抗日武装勢力など複数の勢力が、割拠する地域で、日中戦争中には主に2つの勢力に分かれて戦争を行っていた。
5回にわたりまして、私の拙いブログを皆様にご紹介いただきまして、誠にありがとうございました。
当事者といたしましては、特にその渦中にありましては、主観的な観点から事態を見つめることしかできず、他の方々には不可解と思われることもあるかと存じますがそのようなところを超えてのご厚意に、深く感謝いたします。
また拙著をもご紹介下さいましてありがとうございました。
ネットの力と申しますか、本日とても思いがけないことがありました。
後藤様に4回目の記事でお取り上げ頂きましたが、新舞子浜のキャンプでお世話になった、福島県いわき市の志賀留蔵さんのお孫さんにあたる方から、本日メールを頂いたのです。
偶然ブログを読んで下さったとのことでした。ブログを読んで下さる方は限られた人数ですのに、とてもおどろいております。
志賀さんは98歳で、今もご健在で、警察官の菊地さんもお元気でご活躍とのことでした。本当に嬉しく感激致しました。
いろいろな弱さや至らなさから、いっとき途切れてしまったかと思うような人とのつながりを、もう一度紡ぎなおしてくださるのは何の力によるものなのか、ふと手を止めて考えてしまいました。
どうもありがとうございました。
またブログにお邪魔させて頂きます。
=====投稿 みずのおもて | 2012/09/23 20:21 ===========