趣味として日本民族の歴史を調べたり考えたりすることは楽しいものです。
例えば日本民族の考え方や人生観が大きく変わった変革の時代を考えると、明治維新と第二次大戦の敗戦がすぐに思い浮かびます。
明治維新ではそれまで連綿と続いた封建制が崩壊し、欧米流の近代国家になったのです。路頭に迷った武士階級の悲劇があちこちで起きました。それに従って人間の価値観や人生観が大きく変わったのです。
第二次大戦の敗戦では軍国主義が崩壊し、アメリカ流の民主国家に変わったのです。それは明治維新以来続いていた富国強兵思想の挫折でした。軍備を放棄し、戦争を絶対にしないという平和憲法を作ったのです。
この明治維新と第二次大戦の敗戦は日本民族の超弩級の意識変化でした。日本社会における革命でした。
この超弩級の日本社会における革命の他にもいろいろな時代に小さな変革が起きています。
例えば経済の高度成長とバブル経済の崩壊もその一つです。1990年前後に起きたバブル経済の崩壊によって人間の価値観が変わりました。経済成長だけに価値を置いていた社会が崩壊し、環境問題や地球温暖化も重視する広い視野にもとづいた人生観を持つようになったのです。バブル経済の崩壊で大会社の経済力も地に落ちたのです。従って大会社の傘下にあった多数の中小企業は大会社の系列から解き放され自由に活動をするようになったのです。その一方あおりを受け倒産した会社も数多くありました。
そして最近になって戦後の平和憲法のもと、圧倒的なアメリカ軍に保護された日本の安逸な平和が終焉する時代に入ろうとしています。
それこそ72年間続いた日本の戦後体制の崩壊です。時代の変わり目です。安逸な平和が終わり、憲法改正と再軍備と防衛戦争の覚悟で平和を守る時代へと変わりつつあるのです。
この変革は安倍政権の「戦後レジームからの脱却政策」から始まりました。
この変革はトランプ大統領によって具体的に加速されたのです。
すなわちトランプ大統領は日本も戦争に参加しなければ日本を守ってやらないという方針を明確にしました。
そして北朝鮮沖で日本の海軍とアメリカ海軍が共同で北朝鮮を脅す砲艦外交を実施したのです。
その様子は2017年11月14日掲載の記事、「北朝鮮が撃たなくなったのはトランプ大統領の砲艦外交の勝利」で説明しました。
その記事の1番目の写真には、アメリカの3隻の空母に囲まれて航行している海上自衛隊の大きな護衛艦「いせ」の姿が写っています。
写真は2017年11月12日、日本海で撮った写真です。共同訓練する米空母ロナルド・レーガンが左端で、ニミッツがその右上でセオドア・ルーズベルトが右端に写っています。レーガンの後方は海上自衛隊の護衛艦いせです。
この脅しの効果はてきめんで、北朝鮮は9月15日以後、核実験もミサイルの発射もピタリと止めてしまったのです。
トランプ大統領の砲艦外交の短期的な勝利です。
この訓練を北朝鮮からみれば日本とアメリカの軍隊が協力して北朝鮮を脅しているように感じるでしょう。
つまり日本もアメリカとともに砲艦外交の一翼を担ったのです。
このような状態は時代の変わり目を意味します。安逸な平和が終わり、憲法改正と再軍備と防衛戦争の覚悟で平和を守る時代へと変わりつつあるのです。
さて戦後70年の日本人の意識調査の結果を見てみましょう。(https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/20150801_4.html)
2015年は、太平洋戦争が終わってから70年目です。この節目の年にNHKが日本人の「戦後70年観」に関する世論調査を実施したのです。
戦後70年は全体としてどんな時代だったかと尋ねたところ、『よい時代だった(「どちらかといえば」を含む)』と答えた人は85%に上り、「戦後」をイメージする言葉は、「平和」が37%と一番多くなったのです。
戦後日本人がどのような社会を築いてきたか、3つまで選んでもらったところ、圧倒的に多かったのは「戦争のない平和な社会」が87%だったのです。
このように大多数の日本人は戦後の70年は平和な良い時代だったと思っているのです。
しかしその平和は、圧倒的なアメリカ軍に保護された日本の安逸な平和だったのです。
ところがトランプ大統領は日本も戦争に参加しなければ日本を守ってあげないという方針で、日本人は否応なしに戦争に参加しなけらばならない時代に突入したのです。
自分の国の平和と安全は防衛戦争も辞さない覚悟で守らなければならなくなったのです。それは大きな意識変革です。時代の変わり目です。
戦後の平和憲法はアメリカ占領軍の要請で作りました。そしてトランプ大統領の外圧によってこの平和憲法は来年あたりに改正されるでしょう。外圧に弱いのは日本民族の宿命なのでしょうか?
今日の挿し絵代わりの写真は山梨県の韮崎から西方に続く断崖、「七里岩」です。紅葉がこれから始まります。
「七里岩」は八ケ岳の約20万年前の溶岩類が釜無川の浸食によって出来た断崖です。東西約18キロの大規模な断崖の続きになっています。釜無川の流れによる浸食され、高さ40~150メートルという断崖地形が連続しているのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
例えば日本民族の考え方や人生観が大きく変わった変革の時代を考えると、明治維新と第二次大戦の敗戦がすぐに思い浮かびます。
明治維新ではそれまで連綿と続いた封建制が崩壊し、欧米流の近代国家になったのです。路頭に迷った武士階級の悲劇があちこちで起きました。それに従って人間の価値観や人生観が大きく変わったのです。
第二次大戦の敗戦では軍国主義が崩壊し、アメリカ流の民主国家に変わったのです。それは明治維新以来続いていた富国強兵思想の挫折でした。軍備を放棄し、戦争を絶対にしないという平和憲法を作ったのです。
この明治維新と第二次大戦の敗戦は日本民族の超弩級の意識変化でした。日本社会における革命でした。
この超弩級の日本社会における革命の他にもいろいろな時代に小さな変革が起きています。
例えば経済の高度成長とバブル経済の崩壊もその一つです。1990年前後に起きたバブル経済の崩壊によって人間の価値観が変わりました。経済成長だけに価値を置いていた社会が崩壊し、環境問題や地球温暖化も重視する広い視野にもとづいた人生観を持つようになったのです。バブル経済の崩壊で大会社の経済力も地に落ちたのです。従って大会社の傘下にあった多数の中小企業は大会社の系列から解き放され自由に活動をするようになったのです。その一方あおりを受け倒産した会社も数多くありました。
そして最近になって戦後の平和憲法のもと、圧倒的なアメリカ軍に保護された日本の安逸な平和が終焉する時代に入ろうとしています。
それこそ72年間続いた日本の戦後体制の崩壊です。時代の変わり目です。安逸な平和が終わり、憲法改正と再軍備と防衛戦争の覚悟で平和を守る時代へと変わりつつあるのです。
この変革は安倍政権の「戦後レジームからの脱却政策」から始まりました。
この変革はトランプ大統領によって具体的に加速されたのです。
すなわちトランプ大統領は日本も戦争に参加しなければ日本を守ってやらないという方針を明確にしました。
そして北朝鮮沖で日本の海軍とアメリカ海軍が共同で北朝鮮を脅す砲艦外交を実施したのです。
その様子は2017年11月14日掲載の記事、「北朝鮮が撃たなくなったのはトランプ大統領の砲艦外交の勝利」で説明しました。
その記事の1番目の写真には、アメリカの3隻の空母に囲まれて航行している海上自衛隊の大きな護衛艦「いせ」の姿が写っています。
写真は2017年11月12日、日本海で撮った写真です。共同訓練する米空母ロナルド・レーガンが左端で、ニミッツがその右上でセオドア・ルーズベルトが右端に写っています。レーガンの後方は海上自衛隊の護衛艦いせです。
この脅しの効果はてきめんで、北朝鮮は9月15日以後、核実験もミサイルの発射もピタリと止めてしまったのです。
トランプ大統領の砲艦外交の短期的な勝利です。
この訓練を北朝鮮からみれば日本とアメリカの軍隊が協力して北朝鮮を脅しているように感じるでしょう。
つまり日本もアメリカとともに砲艦外交の一翼を担ったのです。
このような状態は時代の変わり目を意味します。安逸な平和が終わり、憲法改正と再軍備と防衛戦争の覚悟で平和を守る時代へと変わりつつあるのです。
さて戦後70年の日本人の意識調査の結果を見てみましょう。(https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/20150801_4.html)
2015年は、太平洋戦争が終わってから70年目です。この節目の年にNHKが日本人の「戦後70年観」に関する世論調査を実施したのです。
戦後70年は全体としてどんな時代だったかと尋ねたところ、『よい時代だった(「どちらかといえば」を含む)』と答えた人は85%に上り、「戦後」をイメージする言葉は、「平和」が37%と一番多くなったのです。
戦後日本人がどのような社会を築いてきたか、3つまで選んでもらったところ、圧倒的に多かったのは「戦争のない平和な社会」が87%だったのです。
このように大多数の日本人は戦後の70年は平和な良い時代だったと思っているのです。
しかしその平和は、圧倒的なアメリカ軍に保護された日本の安逸な平和だったのです。
ところがトランプ大統領は日本も戦争に参加しなければ日本を守ってあげないという方針で、日本人は否応なしに戦争に参加しなけらばならない時代に突入したのです。
自分の国の平和と安全は防衛戦争も辞さない覚悟で守らなければならなくなったのです。それは大きな意識変革です。時代の変わり目です。
戦後の平和憲法はアメリカ占領軍の要請で作りました。そしてトランプ大統領の外圧によってこの平和憲法は来年あたりに改正されるでしょう。外圧に弱いのは日本民族の宿命なのでしょうか?
今日の挿し絵代わりの写真は山梨県の韮崎から西方に続く断崖、「七里岩」です。紅葉がこれから始まります。
「七里岩」は八ケ岳の約20万年前の溶岩類が釜無川の浸食によって出来た断崖です。東西約18キロの大規模な断崖の続きになっています。釜無川の流れによる浸食され、高さ40~150メートルという断崖地形が連続しているのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)