人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

今日は祖納集落まで散歩

2009年01月10日 | 島旅:西表島で年末年始

Photo

12月26日 7時30分起床、気温19度 予報では最高気温23度とのこと。

民宿いるもて荘の前庭から鳩間島を望む、右の白い小島はバラス島。

北海道から来たばかりの私には、とても12月下旬の風景とは思えません。トロピカ~ル!

今日は天気が良さそうなので、西部地区を縦断し古い集落の有る祖納まで約10kmの散歩です。

Photo_2

西表島では、船浦から祖納にかけてを西部地区、大原周辺を東部地区と呼んでいます。

地図上ではどう見ても北部と南部なのですが、どうしてでしょう?

実はこれ民俗方位と言いまして、冬の季節風の吹く方角を北、夏の季節風が吹く方角を南

としているためです。昔の人にとっては、地理学上の方位なんてどうでも良い話、

生活実感が大切だったのです。

Photo_3

浦内川河口に着きました。タコ足の様な支柱根を延ばすヤエヤマヒルギです。

西表島のマングローブ植物にはこの他に、マヤプシキ・オヒルギ・メヒルギ

ヒルギダマシなどがあります。

マヤプシキは筍根(じゅんこん)、オヒルギは膝根(しっこん)と呼ばれる呼吸根が特徴です。

Photo_4

祖納集落の近くにある子午線ふれあい館のモニュメントです。

この地点を東経123度45分6.789秒のラインが通っています。

日本標準時は明石市の東経135度を基準としていますから

単純計算で西表島には約44分の時差が有ることになり夜が長い。

これが沖縄県人の夜更かし(イコール飲み助が多い)の原因か。

Photo_5

さて祖納集落に着きました。

毎年10月(旧暦では8月~9月)に行われる500年の歴史をもつ伝統行事の節祭(しち)

が重要無形民族文化財に指定された記念碑です。

この近くの浜で、白い仮面を被ったミルク(弥勒菩薩のこと)が先頭にたち

祭りの行列が行われるそうです。これを目当てに来る観光客も多いらしい。

明日は道すがら撮った名前の解らない花の写真を紹介します。