12月30日 今日から南風見田の浜のキャンプ場へ移動する予定だったが朝から雨。
雨の中でテントを張るのはイヤだから、大原の民宿に一泊する。
キャンプ用具一式は、大原郵便局止めで送ってあったので、素泊まりの宿やまねこへ
電話したら満室との事で断られた。
こんな暮れも押し迫った時に、一泊2000円の宿が満室とは、ビンボー旅行者は
時期を問わず居るものである。
しかたがないので一泊6200円の民宿なみ荘に泊まり、ゆっくりと風呂に入る。
なみ荘は、沖縄の離島では珍しくバス・トイレ付きである。
12月31日 荷物が多いのでタクシーで南風見田のキャンプ場へ移動する。
さて、此からどうした物かと一人黄昏れるバカ人間である。
ここへ来た理由は、1月3日から4日の未明にかけてピークを迎えるしぶんぎ座流星群を
見るためである。このキャンプ場は、最も近い大原の集落から6.0km離れている上に
山の陰に成っているため人工の光が全く無い所である。
ケータイは通じるが電気は無い、水道は裏山の沢水を引いただけ、
水洗トイレ・水シャワー・ドラム管風呂有り。
囲炉裏で煮炊きする燃料や、ドラム管風呂の薪はその辺からテキトーに拾ってくる。
これでテント一張り一泊400円である。長期滞在の場合は割引料金らしい。
管理人が時々見回りに来るので、料金はその時まとめて払う。
大晦日の夜は、この三人と後ほどアルバイトを終えて帰ってきた人と五人で飲み明かす。
かなりワイルドな年末年始であった。
ここに写っている三人の内二名は、他に泊まっていて唯遊びに来ているだけ。
残りの一名は、料金を払わず泊まっていたため、後ほど管理人に追い出された。
他に数張り長期滞在者のテントが有ったが、年末年始は石垣市へ行っているとの事。
年末年始ぐらいは、暖かい風呂に入ってテレビを見て人並みの生活をしたいという事か。
酔いが回ってきたらファイヤーダンスを始めた長期旅行者のお兄さん。
「何処から来たの?」と聞いたら「何処からと言われても・・・・・」
何年も家に帰っていないらしい(家が有ればの話だが)。
南風見田の浜のディープな夜は、まだまだ続くのであった。