タイトルは仰々しいのですが、何のことないキリ雨の降る中を手稲山へ登ってきただけです。
さすがにこんな日は、他に誰も居ませんでした。
仙人願望のバカ人間はこんな雰囲気が好きなんです。
雨の降る中をわざわざ山へ行くなんて、本当にバカなんですね。
キリの中を一人歩いていると、自然の一部に同化した様な気分になります。
人間であることの存在を忘れ今ここに有るだけ、ほとんど原始人みたいなものです。
唯単に何も考えていないというだけなんですが。
格好良く言えば「無我の境地」ですが、本当は「一時的認知症状態」です。
こんな日の方が森の木々が生き生きとして、生命の存在を実感します。
キリの向こうに異次元の世界が有る様な気がする。
昨今の現実社会の方が余程キリが濃く、異次元世界に満ちあふれているのですが。
ダケカンバの巨木、今にも動き出しそうでおとぎ話の世界に迷い込んだ様です。
青白い不透明なキリの中で、タニウツギの赤が一際目立ちます。
頂上付近はまだタンポポが満開でした。
キリ雨の中、コウリンタンポポが咲き始めました。