手稲山の山頂には手稲神社の奥宮が有り、入り口に狛犬とキツネの像が据えられている。
キツネの像が有るということは、祭神はお稲荷さんかと思い手稲神社のホームページを
開いてみた(有るんですよ、これが)。
なんと手稲神社は、七柱もの神様をお祀りしている神様のデパートかコンビニみたいな
神社だったのです。ちなみに書き上げてみますと
①大國魂神(おおくにたまのかみ) 北海道神宮御分霊 国土全体の神
②大那牟遅神(おおなむちのかみ) 北海道神宮御分霊 開拓・農業の神
③少彦名神(すくなひこなのかみ) 北海道神宮御分霊 医薬の神
④天照坐皇大神(あまてらしますすめおおみかみ) 皇室及び国民崇敬の中心
⑤豊受姫大神(とようけひめのおおかみ) 食物をつかさどる神
⑥天満大神(てんまんおおかみ) 菅原道真公 学問の神
⑦倉稲魂神(うがのみたまのかみ) お稲荷様 商売繁盛の神
これだけ神様が揃っていれば、願い事は何でもかなう霊験あらたかなる神社だったのです。
さて本題ですが、この狛犬の姿形は沖縄のシーサーそっくりです。
日本(大和)に狛犬が伝わったのは平安時代というから11世紀前後でしょうか。
一方沖縄では15世紀頃中国から伝わったとされている。
どちらも起源は古代エジプトやメソポタミアのライオン像であり、シルクロードを経て
伝わったものであり、似ているのは当然かも知れません。
以下に沖縄のシーサーの写真を三枚ほど。
これらはいずれも体の向きからして、右側に据える口を開いた「阿形」の像です。
これに対して奥宮の狛犬は、右側に口を閉じた「吽形」の像が置かれています。
Wikipediaによれば、「昭和時代以降に作られた物は、左右共に角のない物が多く
これは本来 獅子 と呼ぶべきものである」と書いてあるから、これは狛犬ではなく
獅子像なのかも知れません。
ちなみに「シーサー」の語源は「獅子=シーシー=シーサー」との説が有ります。
いつ頃作られた物かは解りませんが、かなり古い時代のシーサーです。
「細かいことはどうでも良い」 といった顔をしています。