この写真は1771年(明和8年)の「明和の大津波」によって宮古諸島の外地島に打ち上げられた
とされる岩塊です。
この時の津波は石垣島で標高35mまで、多良間島で15m、伊良部島で11mと言われ
宮古・八重山諸島あわせて12,000人が亡くなり、まさに全滅状態だったようです。
科学的知見をあまり持ち合わせていなかった当時の人々にとっては、
まさに想定外の天変地異だったでしょう。
今回の東日本大震災でも「想定外」の言葉が飛び交っています。
広辞苑によれば「想定」とは「ある一定の状況や条件を仮に思い描くこと」とあります。
「仮に思い描くこと」ですから「起こり得る真実」とは別物です。
今回の津波被害や原発事故は、「起こり得る真実」とは別の「想定」をしていたのですから、
結果として「想定外」となるのは当然です。
では自然災害の場合「起こり得る真実」とは何であり、「想定」とは誰が何を根拠にしたのでしょうか。
これ以上考えるとバカ人間の脳味噌がパンクしそうなので、続きは次回にでも。