人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

舟浮集落へ行く

2009年01月19日 | 島旅:西表島で年末年始

12月29日 本日の天気予報では、最低気温 21度 最高気温 24度とのこと。

今日は、西表島でまだ行ったことのない陸の孤島と言われる舟浮集落へ行ってみる。

バスに乗り遅れたので、民宿で自転車を借り白浜港まで片道15kmを走る。

帰りは土砂降りの雨だった、冷たくはないが雨が目に滲みて痛かった。

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舟浮集落の中心街、この奥に民家数軒と学校が有り、以上で全てである。

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イリオモテヤマネコは、1965年に動物作家の戸川幸夫氏が頭骨と毛皮の標本を入手し

1967年に2体が生け捕られ、新属新種のイリオモテヤマネコとして学会に発表された。

1975年に捕獲されても「別に」なんだが、なぜか碑が建っている。

ちなみに1974年は昭和49年なんだが。

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今から170年ほど前の舟浮に住む絶世の美女 カマドマ と祖納の美男の役人との

「殿様節」に歌われた恋物語、良くある話の碑である。

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とにかく何にもない所なので、こんな物まで有りです。

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皆さん真っ直ぐこのイダの浜へ来て、しばしボケーとした後次の舟で帰ってしまう

・・・・・舟浮観光は以上で終わりである。

夏の天気の良い日は、それはそれは美しい浜であるらしいが。

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絵になる物が無いんで、こんな写真を撮ったりして。唯のサンゴの欠片です。


山道で見掛けた動植物

2009年01月18日 | 島旅:西表島で年末年始

西表島は、おおよそ北緯24度20分に位置する亜熱帯気候の島である。

日本本土では見られない珍しい動植物が分布しているが、

私の場合は道端に居るものや生えているものしか目に入らない。

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キツネノマゴ科アリモリソウ、薄暗い林床に咲く小さな花。

光量不足のため、コンデジを手持ちで撮るのは難しく、メリハリの無い写真に成ってしまった。

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アカネ科リュウキュウルリミノキ、細毛がビッシリ生えたビロード状の小さな花。

これも薄暗い林床に咲く。

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リュウキュウルリミノキの実、名前の通り「琉球 瑠璃 実の木」である。

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ワシタカ目ワシタカ科カンムリワシ、絶滅危惧種であるが、その辺の電柱に泊まっていたりする。

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マダラチョウ科スジグロカバマダラ、年中至る所でフワフワと飛んでいる。

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時々琉球列島方面に出没するバカ人間。

一応サル目ヒト科に分類される動物であるが、この個体の場合は

それ程の高等生物であるかどうかは疑問である。


ピナイサーラの滝へ行く

2009年01月17日 | 島旅:西表島で年末年始

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12月28日 午前7時22分 素晴らしい朝焼けを見る事が出来た。

民宿いるもて荘の屋上(とは言っても唯の洗濯物干場だが)から撮影。

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今日は山道を通ってピナイサーラの滝(ヒナイ滝)へ行く。

テドウ山分岐の道標、チョイとテドウ山への山道を確認しに行って見たが

道はしっかりと付いていた。宿の人の話では、一部崩壊しているとの事。

民宿いるもて荘では、2名以上であれば車道終点のポンプ小屋まで車で送ってくれる。

ポンプ小屋から滝までは、山道をジャスト1時間である。

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大阪から来たお兄ちゃんと二人で滝へ行く。

途中小さな沢を越えるが、お兄ちゃん「この先道は何処でしょうか?」と聞く。

「前方に赤テープが有るだろう」と教える、修行が足らんぞお兄ちゃん。

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ピナイサーラの滝の上から、船浦橋・鳩離り島・その沖の鳩間島を見る。

滝は落差54mで、スッポリと切れ落ちている。

大阪のお兄ちゃんも私も、高所恐怖症なので端まで寄って下を見れない。

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そこで、こんな事をやってみた。

私の持ってきた三脚にカメラを付けて下を撮ってみた。

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結果はこれ、滝と滝壺が写った。カヌーでやって来た人が何人か下に居る。

現在の滝の落下点と滝壺の位置がズレている、滝が後退したせいであろう。

宿に帰って西表島通の人に話したら、「あの滝は下から行かなきゃダメですよ」

と言われた、私は海の中ジャブジャブ歩くのは嫌いだからね。

大阪のお兄ちゃんは、引き潮の時間を待って下を歩いて帰った来たそうな。

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宿に帰ってボケーとしていたら夕暮れ時、明日も天気が良さそうだ。

 


西表島の星空

2009年01月16日 | 島旅:西表島で年末年始

2008年12月27日 午後8:00前後 素晴らしい星空と成りました。

西表島の船浦にある民宿いるもて荘の庭から見た星空です。

撮影データーは PENTAX  istDL2   16mm  F2.8  30~60秒です。

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-4.3等級の金星の周辺にボンヤリあかい光の帯が写っています。

これは黄道光でしょうか?私も初めて見たので判断が付きません。

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西の空に掛かる天の川です。北海道と比べ緯度が低いためと

星が多く見えすぎるため星座が良く解りません。先ほどまでは白鳥座が見えたいたのですが。

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北東に空から昇るオリオン座です。

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別の角度から見た昇るオリオン座、上の方にスバルが見えています。

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シリウスとおおいぬ座、天の川がボンヤリ写っている。

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左端が上原港の明かり、右端が鳩間島の明かりです。

水平線上にはどうしてもモヤが掛かってしまう。


テドウ山への道

2009年01月15日 | 島旅:西表島で年末年始

チョット私用が有ったのでブログの更新をさぼっていましたが、西表島の話を再開します。

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12月27日(土) 気温20度、青空が広がり今日は良い天気に成りそうだ。

民宿いるもて荘の前庭から、上原港へ向かう高速船が見えた。

冬期間は北風が強く、石垣島~上原港航路はしょっちゅう欠航する。

そんな時は大原港経由となるが、船会社のバスで上原まで送ってもらえる。

運転手さんが「皆さん何処までですか~」と聞くので「私は◯◯までですっ」と言えば

その前で下ろしてくれる。

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船浦からピナイサーラの滝(ヒナイ滝とも言う)テドウ山(441.2m)を経由して

マリウドの滝・カンピレーの滝へ抜ける山道が有るので様子を見に行く。

このコースから、西表横断道を通って大原へ向かう人も居るらしい。

これであれば、船に乗らず徒歩で西表島を横断出来る。

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マーレ川を渡ったあたり、この付近はヒナイ滝へ向かう人が多いので

しっかりした道が付いている。

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テドウ山まで3時間、ヒナイ滝まで1時間30分の標識が有った。

今日は時間が遅かったので、ここから引き返す。

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夕暮れ時になっても依然空が晴れている、今夜は星空が期待出来そうである。


西表島西部の道路脇に咲く花

2009年01月11日 | 島旅:西表島で年末年始

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まったく見たことのないつる性植物の花、花の形から うまのすずくさ科のパイプカズラ

の様に思えるのですが、特有の更紗模様が有りません。

まだ開花間もないので、これから模様が出てきて中央の黄色い部分がパカッと割れるのか。

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野生のスターフルーツです。道路脇の木に鈴なりに成っていました。

宿に帰って同宿の女の子に写真を見せたら「なんで採ってこなかったの!」と怒られた。

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リュウキュウコスミレです。

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イソマツ科イソマツです。黄花のものはキバナイソマツ(ウコンイソマツ)と言います。

海岸の岩場に生える低木状の多年生草本です。

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何処にでも咲いているウナズキヒメフヨウです。

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これも何処にでも咲いているベニツツバナです。

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彼方此方に咲いているキク科の花なのですが、図鑑を調べても載っていませんでした。

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藪の中に生えている雑草みたいな草花、1cm以下の小さな花なのですが解りません。


今日は祖納集落まで散歩

2009年01月10日 | 島旅:西表島で年末年始

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12月26日 7時30分起床、気温19度 予報では最高気温23度とのこと。

民宿いるもて荘の前庭から鳩間島を望む、右の白い小島はバラス島。

北海道から来たばかりの私には、とても12月下旬の風景とは思えません。トロピカ~ル!

今日は天気が良さそうなので、西部地区を縦断し古い集落の有る祖納まで約10kmの散歩です。

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西表島では、船浦から祖納にかけてを西部地区、大原周辺を東部地区と呼んでいます。

地図上ではどう見ても北部と南部なのですが、どうしてでしょう?

実はこれ民俗方位と言いまして、冬の季節風の吹く方角を北、夏の季節風が吹く方角を南

としているためです。昔の人にとっては、地理学上の方位なんてどうでも良い話、

生活実感が大切だったのです。

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浦内川河口に着きました。タコ足の様な支柱根を延ばすヤエヤマヒルギです。

西表島のマングローブ植物にはこの他に、マヤプシキ・オヒルギ・メヒルギ

ヒルギダマシなどがあります。

マヤプシキは筍根(じゅんこん)、オヒルギは膝根(しっこん)と呼ばれる呼吸根が特徴です。

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祖納集落の近くにある子午線ふれあい館のモニュメントです。

この地点を東経123度45分6.789秒のラインが通っています。

日本標準時は明石市の東経135度を基準としていますから

単純計算で西表島には約44分の時差が有ることになり夜が長い。

これが沖縄県人の夜更かし(イコール飲み助が多い)の原因か。

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さて祖納集落に着きました。

毎年10月(旧暦では8月~9月)に行われる500年の歴史をもつ伝統行事の節祭(しち)

が重要無形民族文化財に指定された記念碑です。

この近くの浜で、白い仮面を被ったミルク(弥勒菩薩のこと)が先頭にたち

祭りの行列が行われるそうです。これを目当てに来る観光客も多いらしい。

明日は道すがら撮った名前の解らない花の写真を紹介します。


今日は西表島へ移動

2009年01月09日 | 島旅:西表島で年末年始

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12月25日午前7時33分、石垣島離島桟橋に朝日が映えてきた。

さすがにまだ観光客は居ませんが、港湾関係者の出勤時間です。

八重観も安栄も西表航路の始発は7時10分なので、第一便はすでに出港した後なのでしょう。

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離島桟橋のロビーです。船が発着するたびに人で溢れかえります。

右側の港に面した出入り口が二重に成っている、台風対策の除風室か?

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移動前に石垣市内を散歩、離島桟橋近くに有る県指定有形文化財の美崎ウタキです。

西暦1500年のオヤケアカハチ(遠弥計赤蜂)の乱の時に、首里王府派遣の兵船の

那覇港への安着を祈願して、神女が篭もった所と言われている。

鳥居にしめ縄、これは後世本土から伝わった風習でしょう。

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これがその奥に有る本来のウタキ、イビと言うそうです。

二つの石門の奥に有る森が神のよりしろと成っている。

今となっては、琉球文化の伝統をかいま見る事の出来る数少ない建造物です。

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今日から五日間お世話になる上原の船浦に有る民宿いるもて荘です。

ユースホステル併設と書いて有ったので、恐る恐る行ってみたら普通の民宿でした。

ユースの会員であれば割引になるそうです。非会員の私は一泊二食で4900円でした。

なぜ恐る恐るだったのかと言えば、ユースホステルとは「酒・タバコ禁止」

「夜に成れば強制的に全員集められ、ギターの伴奏で歌を歌わされる」

てなイメージが有ったからです。私的には時代錯誤の狂気の世界です。

広い芝生の庭に囲まれて、正面の青い海に鳩間島がポッカリ浮かぶ素敵な所でした。

PM8:30に成れば「泡盛タイムですよ~」といって、一升瓶がドーンと出てきます。

ユースと銘打っているせいか、日によっては宿泊客の半分が外人さんの事も有りました。


西表島から帰ってきました

2009年01月08日 | 島旅:西表島で年末年始

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(画像をクリックすれば大きくなります、以下同様)

12月24日18時30分、今年三度目の那覇空港に到着する。

さすがにこの時期は、空港ロビー内も閑散としていると思っていたら、

石垣島に着いてみてそうでも無い事に気が付いた。正月休みの旅行者がワンサカと居たのだ。

年末年始を暖かい南の島で過ごそうと思うのは、誰しも同じ様である。

と同時に今回の旅では、年末年始に関係なく沖縄本島から宮古・八重山諸島にかけて

長期滞在している若者(に限らず)が多数居る事を実感した。

旅の後半では、彼等とディープな交友を経験したが、疲れた。

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石垣市に着いたのは21:00頃、今夜は離島桟橋前のホテルハーバー石垣島に泊まる。

ホテルの屋上から夜の離島桟橋を撮ってみる(F 4.0   5秒 露出)。

ここに停泊しているのは、離島航路の高速船である。

離島桟橋の待合所は、夜10:00を過ぎればシャッターを下ろして閉鎖してしまう。

開けておけばビンボー旅行者が寝泊まりしてしまうからだろう。

今回は私もビンボー旅行者であるが、そこまでする気力も体力も無し。

今回の旅行中バスタブに浸かって風呂に入れるのはこれが最後、

朝食付きで一泊6,500円のホテル泊まりである。

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今夜は満天の星空なので、外へ出て夜空を撮ってみた。

石垣市は八重山諸島の中では大都会(人口約4万人)なので、

夜空が明るく星が良く写らない(F 4.0   11 秒 露出)。

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少し露出をかけたらオリオン座が写った(F 2.8   20秒 露出)。中央右下はシリウス。

明日からは西表島へ移動する。西表島には人工の光が全くない所が有るので、

夜空の写真に期待が持てる、ただし晴れていればの話だが。