人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

自然災害とは・その1

2011年03月18日 | 今日の雑感雑記

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この写真は1771年(明和8年)の「明和の大津波」によって宮古諸島の外地島に打ち上げられた

とされる岩塊です。

この時の津波は石垣島で標高35mまで、多良間島で15m、伊良部島で11mと言われ

宮古・八重山諸島あわせて12,000人が亡くなり、まさに全滅状態だったようです。

科学的知見をあまり持ち合わせていなかった当時の人々にとっては、

まさに想定外の天変地異だったでしょう。

今回の東日本大震災でも「想定外」の言葉が飛び交っています。

広辞苑によれば「想定」とは「ある一定の状況や条件を仮に思い描くこと」とあります。

「仮に思い描くこと」ですから「起こり得る真実」とは別物です。

今回の津波被害や原発事故は、「起こり得る真実」とは別の「想定」をしていたのですから、

結果として「想定外」となるのは当然です。

では自然災害の場合「起こり得る真実」とは何であり、「想定」とは誰が何を根拠にしたのでしょうか。

これ以上考えるとバカ人間の脳味噌がパンクしそうなので、続きは次回にでも。


札幌駅前地下道完成

2011年03月15日 | 写真

JR札幌駅から大通りまでの地下道がやっと完成しました。

これで南1西1に有るジュンク堂までの1.2kmを、地下通路だけで行くことが出来ます。

街へ出ても本屋ぐらいしか用事が無いとは、寂しい年寄りじゃのぉ。

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アイヌ文様のタペストリーが飾られた地下通路。

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MOS  BURGER もあります。

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4pla のショーウインドー。

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喫茶コーナーもあります。道路扱いなので商店はありませんが、

広いスペースが有るので常に何かのイベントが催されているようです。


テレビ漬け

2011年03月13日 | 今日の雑感雑記

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一昨日の地震発生以来テレビに釘付けの日々で運動不足、森林公園で足腰を伸ばしてきた。

被災地の方々の心中は察するに余りあるので、あえてここでは多くを語りません。

今回の地震災害を見て、自然観察人として脳裏に浮かんだ事などを少々。

①三陸のリアス式海岸はこうして出来たのだ。

 今回の地震では数十センチの地盤沈下が発生したらしい。過去に何度もこの程度の地震が発生し

 その都度海岸線が沈降し、リアス式海岸となったのではないか。

 日本海側ではその逆で、1689年に松尾芭蕉が訪れた象潟の入り江は、1804年の大地震で

 隆起し陸地となってしまった。

②地震は地球の放熱現象。

 何とも凄まじい地震のエネルギーであるが、地球内部の熱を宇宙空間へ逃がす一現象。

 マントル対流により、中心部の熱を表面へ運搬する過程で生ずる地殻の歪みにすぎない。

③分かったことと出来ること。

 1000年に一度ぐらいはこの程度の地震が発生し、如何なる現象が生ずるかは分かった。

 今度は近々(100年後かも知れないが)西日本で東海・東南海・南海地震が発生し

 同程度の被害が発生するだろう。 そこまでは分かったが、ではどうする?

④想定外ですまされる問題なのか。

 今回の原発事故、詳細は明らかでないが「想定外の地震動により・・・云々」が原因なのか?

 原発の安全性に関する考え方、何が生じうるかの想像力の問題、ハード面よりソフト面。

 何れにしても、東京電力という会社は役所以上に役所的体質なので、しっかりと監視しなきゃ。

  


『空白の5マイル』を読んで

2011年03月11日 | 今日の雑感雑記

2010年第八回 開高健 ノンフイクション賞受賞『空白の5マイル』角幡唯介 集英社を読んだ。

ヒマラヤ山脈の北側、中国チベット自治区を東流し、ラサの東400kmで流れを南へ変える

ツアンポー川は、インド領アッサムへ流れ込むブラマプトラ川となり、ベンガル湾へ流入する大河である。

この南へと流れを変えるツアンポー峡谷の大屈曲部に、5マイルに渡る未踏区間が有り、

此処を単独踏破した記録なのです。二回目の単独行は2009年から2010年にかけてで最近のこと。

何がすごいかは本を買って読んで下さい。1680円です。

元気をなくした日本というが、こんな日本人が居るのならばこの国はまだまだ大丈夫だ。

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グーグルアースからコピーした大屈曲部の空白の5マイル区間、これじゃ何だか良く分からない。

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これもグーグルアースからパクッたツアンポー峡谷付近の写真、巨大な褶曲構造である。

この21世紀の世の中、何故に今だ人跡未踏の地かといえば、インド亜大陸がユーラシア大陸へ

ぶつかる東の端で、グニャグニャに隆起した非常に険しい地形の所だからです。

集英社の回し者ではありませんが、近頃ではお勧めの一冊です。


今日もよく降りました

2011年03月10日 | 今日の雑感雑記

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今日は朝からよく雪が降りました。

晴れ間をみて近所の公園を散歩、足の埋まった深さが今日の積雪分。

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公園の松の木もクリスマスツリー状態になってしまった。

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ちょいとした空き地はすぐに雪山になってしまいます。

こんな雪地獄から逃げ出して沖縄へでも行きたいのだが、今年の沖縄は異常に寒いのだ。

今朝のテレビで、沖縄では寒さのため特産のゴーヤーが不作だといっていた。

北海道で暖房の効いた室内に居た方がまだまし、でも4月になったら考えようかな。


オニグルミ

2011年03月06日 | 写真

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三月に入ってからは、天候不順のせいも有るが出不精で運動不足の日々であった。

なので今日はスノーシュー履いて裏山を少々散歩。

雪の中から顔を出していたオニグルミの冬芽、どう見ても羊さんの顔だ。


GX200でフォトギャラリー・その2

2011年03月04日 | 写真

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昨日はひな祭り寒波で大雪、今日は街中をブリザードが吹き荒れている。

こんな日に年寄りが出歩けば行き倒れになってしまうので、家で大人しく本でも読んでいるか、

パソコンでシコシコと写真の修整なんかしている。

RICOH  GX200は、大きさ重さ・カメラデザイン・多機能性なんかが気に入って使っている。

一方、高感度特性が悪く実質ISO200以上ではノイズ出捲りで使い物にならない。

どの様に調整しても画質が悪く、絵作りカメラとしてはペケである。

したがってシコシコと写真の修整なんかしているのであった。

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『隠れビーチ』

薄暗い藪の中の小径を辿って行くと、突然ポカッと人っ子一人居ない小さな砂浜に出る事が有る。

これを隠れビーチと言い、見つけた時は何か得した様な気分になる。

明るい砂浜と手前の木の葉の明暗差が強烈なので、原画では手前が黒つぶれしてしまっているので

シャドー部を明るくし修正してある。

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『ど根性モクマオウの木』

根元が波に洗われてしまったモクマオウの木、でもしっかり生きている。

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『崖上のソテツ』

他の植物が生育出来ない様な所でも生きて行けるのがソテツの木。

そのソテツの実を喰らってでも生きる人間は、一枚上手の生き物なのだ。

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『横向きに生えるアダンの木』

熟したアダンの実には良い香りが有るが、食べてみると亀の子タワシの食感だそうだ。

(亀の子タワシを食べた事有る人って居るのかな?)

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『珊瑚礁の海とモンパノキ』

この写真は一切無修正、光量豊かな順光条件だとGX200も何とか使い物になる。

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『ヤエヤマアオキの花と実』

RICOHのカメラはレンズ性能が良いため、マクロ撮影での画質は素晴らしい。

GX200の場合、1 / 1.7インチの撮像素子に1210万画素も詰め込んでいるため、

せっかくのレンズ性能を殺すというバカなことしている。

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『木白香とサンゴの化石』

800×800ピクセルにサイズダウンしても、この程度の解像感が得られるんだから良しとするか。

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『アッカンベーのナハエボシグサ』

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『しおれたバナナの花』

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『クマタケランの葉っぱと実』

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『オオタニワタリと拝所』

オオタニワタリの新芽に塩コショウして、バターで炒めると大変美味しい。

沖縄本島の人に「沖縄じゃ食べないの?」と聞いたら「あんな物は八重山の貧乏人が食う物だ」

とは言わなかったが、顔に書いてあった様な気がした。


月日の経つのは早いもの

2011年03月01日 | 今日の雑感雑記

今日から三月、一年の六分の一が過ぎてしまった。

今月二十一日は春分の日、月日の経つのは早いものである。

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3月5日は新月であるから、今朝の月は三日月じゃなくて四日月だな、左下は明けの明星。

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月を追って日が昇ってきたら、幻日のなり損ないが出ていた。

「月日が経つ」とは一年単位での話しだが、今朝は二時間程の間に月と日が経ってしまった。

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三月のカレンダーを見ると、ひな祭り・啓蟄・木の芽時などやたら春めいた言葉が並んでいるが、

どっこい星置の滝は全面凍結であった。此処だけは春に向かっての月日は止まったままである。